新車販売の4割は軽!? 6月のマーケット概況
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今回は、日本自動車販売協会連合会(自販連)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)、日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した5月の販売データからマーケット概況をチェックしていこう。まず輸入車、軽自動車を含め、国内で販売された乗用車総数は33万7978台で、前年同月比は168.6%(貨物車、バスを含む総新車販売台数は39万4950台、前年同月比166.4%)と8カ月連続で大幅プラスとなった。東日本大震災前の10年5月の30万760台と比べても、12.4%増と上回っており、10年当時も08年に見舞われたリーマン・ショックからの復興策としてエコカー減税と新車購入補助金が導入されていただけに、回復傾向は堅調といえるだろう。不安材料は7月末ともいわれる現在のエコカー補助金終了による反動減だが、「トヨタ ポルテ」や派生モデルをはじめ、「日産 セレナ」のハイブリッド版、「ノート」、「ホンダ N BOX」ベースの派生モデル、「三菱 ミラージュ」など、売れ筋カテゴリーに強力なニューモデルが控えているので要注目だ。
輸入車と軽乗用車を除く3/5ナンバーの国産乗用車(日産 マーチ輸入分のみ含む)は19万2845台で、前年同月比は169.8%。ただ10年比では99.7%とわずかに下回っている状況。メーカーブランド合計ではスバル、三菱を除いて前年を上回り、10万396台/前年同月比128.3%増のトヨタを筆頭に、ダイハツ110.3%増、レクサス77.6%増、マツダ60.6%増、スズキ51.9%増、ホンダ49.1%増など、5割超もしくは5割に迫る上げ幅を確保した。月間ランキングでは12カ月連続トップの「トヨタ プリウス(α含む)」を含め、2位「トヨタ アクア」、3位「ホンダ フィット(シャトル含む)」、4位「ホンダ フリード(スパイク含む)」、5位「トヨタ ヴィッツ」、6位「日産 セレナ」まで前月から変動なし。トップ30圏内では5位の「ヴィッツ」、19位の「トヨタ ラクティス」、25位の「日産 キューブ」、30位の「日産 マーチ」以外は前年を上回る売れ行きだ。
軽乗用車は12万7160台で、前年同月比176.8%(貨物車を含めた全体では15万8584台/同166.6%)と8カ月連続のプラス。10年比でも36.0%増と絶好調だ。メーカー合計(乗用車のみ)では全メーカーが前年を上回り、車名別では「ホンダ N BOX」が1万9354台で、ホンダの軽として初の2カ月連続トップとなった。
輸入乗用車は海外メーカー製のみでは1万7420台、前年同月比は120.4%で2カ月ぶりにプラスに転じた(日本メーカー製を含む輸入乗用車全体では1万9871台、同109.0%)。海外メーカーブランド別乗用車ランキングはVW(フォルクスワーゲン)が4359台/前年同月比113.0%でトップに返り咲き、前月トップだったBMW(ミニを除く)が2954台/同128.9%で2位、3位はメルセデス・ベンツで2532台/同120.8%だった。また4位アウディ1778台/同110.1%、5位BMWミニ1348台/同147.2%、6位ボルボ1022台/同118.3%まで1000台超と好調で、トップ10圏内の前年同月比は8位フィアット以外前年超となり、伸び率ではアルファロメオが160.4%増と好調が続いている。
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