値上げと値下げが交差する輸入車マーケット
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今回は、日本自動車販売協会連合会(自販連)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)、日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した5月の販売データからマーケット概況をチェックしていこう。まず輸入車、軽自動車を含め、国内で販売された乗用車総数は30万8436台で、前年同月比は91.3%(貨物車、バスを含む新車総販売台数は36万7648台、前年同月比93.1%)と、5カ月ぶりに前年を上回った4月から一転して前年割れとなった。
4月はプラスだった3ナンバーの普通乗用車が9万7314台で前年同月比1.8%減、5ナンバーの小型乗用車は9万4662台、同15.3%減と5カ月連続のマイナス、19カ月連続で前年を上回っていた軽乗用車も11万6460台で同8.4%減とふるわず、全体として落ち込んだ。
特に輸入車と軽乗用車を除く3/5ナンバーの国産乗用車(タイ生産の日産マーチ2137台、日産ラティオ827台、三菱ミラージュ941台含む)は17万1125台(前年同月比88.7%)と低水準で、軽乗用車を含めても28万7585台、同89.9%だった。日本メーカーブランド合計ではレクサス、マツダ、スバル以外は前年を下回り、三菱35.8%減、ホンダ23.2%減、日産12.3%減、ダイハツ11.4%減と二ケタのマイナスが続出した。
軽乗用車を含む月間ランキングでは、「トヨタ プリウス(α含む)」が1万8513台(前年同月比10.9%減)で12年9月以来のトップ。2位は前月トップの「ダイハツ ムーヴ(コンテ含む)」で1万6528台(同31.0%増)、以下、3位「ホンダ N BOX(+含む)」1万4627台(同24.4%減)、4位「トヨタ アクア」1万4175台(同29.4%減)、5位「スズキ ワゴンR」1万3538台(同6.8%増)、6位「ダイハツ ミラ(イース、ココア含む)」1万2561台(同28.1%減)、7位「ダイハツ タント(エグゼ含む)」9902台(同27.0%減)、8位「スズキ アルト(エコ含む)」9687台(同6.3%減)、9位「ホンダ フィット(シャトル含む)」9419台(同35.2%減)、10位「スズキ スペーシア」9412台(旧パレットとの前年同月比69.9%増)と続き、前月同様トップ10に軽が7モデル占める結果となった。
軽自動車は貨物車を含めた全体でも14万8549台、前年同月比93.7%にとどまったものの、5月としては過去3番目に多い売れ行きで、依然として好調といえる状況だ。
輸入乗用車は海外メーカー製のみでも2万537台、前年同月比117.9%(日本メーカー製を含む輸入乗用車全体では2万4756台、同124.6%)で、13カ月連続で前年を上回り、好調をキープ。海外メーカー製ブランド別乗用車ランキングではVW(フォルクスワーゲン)が4408台、前年同月比1.1%増で5カ月連続トップ。2位メルセデス・ベンツ4017台/同58.6%増、3位BMW(ミニを除く)3497台/同18.4%増、4位アウディ2121台/同19.3%増、5位ミニ1381台/同2.4%増、6位ボルボ1225台/同19.9%増、7位フィアット764台/同78.9%増まで順位は前月と変わらないが、いずれも前年を上回る売れ行きになっている。
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