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新車攻勢でホンダが挽回 4月マーケット概況

全体で前年同月比99.5%増と7カ月連続プラスを達成

ただ海外メーカー製輸入乗用車は9カ月ぶりに前年割れ

 今回は、日本自動車販売協会連合会(自販連)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)、日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した4月の販売データからマーケット概況をチェックしていこう。まず輸入車、軽乗用車を含め、国内で販売された乗用車総数は30万6261台、前年同月比は199.5%(貨物車、バスを含む新車総販売台数は35万9631台/前年同月比193.7%)とほぼ倍増となり、7カ月連続で前年を上回った。倍増といっても、昨年が東日本大震災直後で前年の10年4月比51.5%と半減したためだが、この10年4月の実績、29万8311台と比べても2.7%増のプラスになっている。4月から実際に申請が始まったエコカー補助金が後押ししていることは間違いないが、補助金の早期終了が見込まれるだけに、今後の各メーカーの対応に要注目だ。

 輸入車と軽乗用車を除く3/5ナンバーの国産乗用車(日産マーチ輸入分のみ含む)は17万4806台で、前年同月比は207.2%。メーカーブランドごとの合計では、三菱が前年同月比64.0%とマイナスになった以外、2ケタのプラスで、特にトヨタは9万3445台/前年同月比294.9%とほぼ3倍増、レクサスも3456台/同208.7%で倍増と好調だった。

 月間ランキングでは「トヨタ プリウス(α含む)」が2万1906台/前年同月比449.3%で11カ月連続トップ。2位は「トヨタ アクア」が1万8481台で1ランクアップ、3位は1万6160台で「ホンダ フィット(シャトル含む)」だった。このほか、4月から販売が始まった「トヨタ 86」が2760台で17位、前月29位でベスト30入りした「マツダ CX-5」は2427台で19位にランクアップしている。

 軽乗用車は11万9225台で、前年同月比211.4%(貨物車を含めた全体では15万654台/同196.0%)と7カ月連続のプラス。メーカー合計(乗用車のみ)ではマツダ、スバルが前年割れとなった以外は2ケタ増で、特にホンダは2万2355台/前年同月比356.5%と絶好調。車名別でも「ホンダ N BOX」が1万6928台で、2カ月連続トップだった「スズキ ワゴンR」を押さえて初の月間トップとなった。

 輸入乗用車は海外メーカー製のみでは1万2031台、前年同月比97.0%で9カ月ぶりに前年を下回った(日本メーカー製を含む輸入乗用車全体では1万4161台、同91.3%)。なかでも海外メーカーブランド別乗用車ランキングで3カ月連続トップを続けていたVW(フォルクスワーゲン)が2073台/前年同月比69.8%と3割強も落ち込み、2位に後退したのが響いた。ただ受注ペースは堅調で、マイナスは一時的なものになる見通しだ。このほか月間ランキングはBMW(ミニを除く)が2171台/前年同月比96.1%で4カ月ぶりのトップとなり、メルセデス・ベンツが1889台/同107.6%で3位。以下4位アウディ1377台、5位BMWミニ1016台、6位ボルボ631台、7位アルファロメオ340台、8位ポルシェ327台、9位プジョー316台、10位フィアット312台と続き、前年同月比ではアルファロメオが236.1%とダントツの伸びとなっている。

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