【最良コスパで探しました!】新車の納車が長い今選ぶべき6台とは?
掲載 carview! 文:山本 晋也 9
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新車の納期遅延がユーザーを直撃しています。半年待も珍しくはなく、オーダーから納車まで年単位になることもあるほど。せっかく待つのであれば、待つだけの価値がある「コスパの良い」モデルを選びたいところでしょう。
そこで今回は軽自動車・コンパクトカー・ミニバン・SUV・電気自動車と5つのジャンルから、それぞれコスパに優れていると筆者が考えるモデルを紹介したいと思います。
軽自動車は日本でもっとも売れているスーパーハイトワゴンの人気モデル「ホンダN-BOX」。
価格帯はおおよそ145万円~225万円と軽自動車の中では高価な部類に入りますから、「コスパが良い」とは思えないかもしれませんが、N-BOXの価値はリセールバリューにあります。ユーザーがリセールバリューを実感できるのは、乗り換え時の下取りや買い取り価格が高いかどうかという点でしょう。N-BOXはリセール価格が高値で推移していますから、たとえば新車購入から5年後に乗り換えるときに「コスパがよかった」と実感できるのではないでしょうか。
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もちろん、普段遣いにおいてもN-BOXはスライドドアのパッケージが使いやすいですし、ホンダ伝統のVTECを採用したエンジンはターボがついていなくともけっこう元気に走ります。ストレスなくカーライフが楽しめて、なおかつリセールがいいとなれば、売れているのも納得です。

<写真:ホンダ N-BOX>
同じカテゴリーのライバルとしては「ダイハツ タント」や「スズキ スペーシア」などが存在していますが、トータルでみるとほとんどの要素においてN-BOXはリードしています。軽自動車というカテゴリーに限定せずとも、いま新車で選んでもっとも後悔がないのがN-BOXといえるでしょう。
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コンパクトカーでいえば「トヨタ ヤリス」のコスパが際立っています。
ヤリスの価格帯は、おおよそ140万円~252万円。パワートレインは、1.0Lエンジン/1.5Lエンジン/1.5Lハイブリッドの3タイプが用意されています。この中でコスパに優れたパワートレインとしておすすめしたいのは1.5Lエンジンです。
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超絶燃費の良いハイブリッドも悪くはありませんが、ハイブリッドの価格帯は200万円~252万円というイメージ、対して1.5Lガソリンは154万円~217万円と40万円以上も安くなっています。1.5Lガソリン車でも日常使いでは不満のない燃費を実現していますから、コスパ重視で考えるとハイブリッドはおすすめできません。
ならば、もっと安い1.0Lエンジン車のほうがコスパはいいのでは? と思うかもしれませんが、1.0Lエンジン車はコストは有利ですがパフォーマンスの部分で不満が出てきます。コストパフォーマンスとしてのバランスは1.5Lエンジン車が優れているといえるでしょう。

<写真:トヨタ ヤリス>
ちなみに、ヤリスの魅力はスマートフォンと連携するディスプレイオーディオが標準装備となっていること。そのためカーナビを後付する必要のあるライバルモデルと比べたときのコスパは、どのパワートレインを選んでも際立っているのです。
ミニバン・カテゴリーで、コスパ重視で選ぶというのは非常に難しい話になります。一言でミニバンといっても様々なサイズがあるからです。たとえばトヨタのミニバン・ラインナップでいえばコンパクトクラスの「シエンタ」、ミドルクラスの「ノア/ヴォクシー」、そしてラージサイズの「アルファード」とあります。ボディサイズも違えば、価格帯もまったく異なりますから横並びで比べるのは適切ではないとも感じます。
あえてミニバンからコスパの良いモデルを選ぶとすれば、「ホンダ フリード」が有力候補になります。現行フリードのデビューは2016年秋ですから、モデル末期と呼ばれるようになって久しいのですが、それでも国内向けのホンダ・ラインナップの中ではN-BOXについで売れ続けています。それは、なによりユーザー満足度が高いことを意味しているといえます。
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実際、フリードを運転して驚くのはコンパクト系ミニバンとは思えないほど落ち着きがあることです。高速道の直進安定性は優れていますし、山道でのコーナリング性能も高くなっています。「ミニバンだから横風に気をつけなきゃ」だとか「コーナーでは車体が傾くから抑えなきゃ」といったことを意識せず、流れに乗っていけるのです。このストレスのなさは数値では見えづらいのですが、確実にコスパの良さにつながっています。

<写真:ホンダ フリード>
フリードは1.5Lエンジンと1.5Lハイブリッドという2タイプのパワートレインが用意されています。価格帯としてはエンジン車が200万円~280万円、ハイブリッドは256万円~328万円といったところ。1.5Lガソリン車でも十分に燃費には優れていますのでコスパ重視であれば1.5Lエンジン車がおすすめです。加速性能もガソリン車のほうが速かったりしますから、ますますコスパの良さが感じられるのです。
SUVカテゴリーはミニバン以上に多様なモデルが存在しています。ですからコスパ重視のモデル選びといっても、どの要素を重視するかで結果は変わってくるのですが、ここでは「マツダ CX-30」を選んでみたいと思います。
マツダのクロスオーバーSUVモデルでいうと、フラッグシップが「CX-60」、3列シートの「CX-8」、大黒柱の「CX-5」、末弟の「CX-3」という感じになっていますが、CX-30は価格的にもサイズ的にもCX-5とCX-3の間に位置するモデルです。

<写真:マツダ CX-30>
全長4.4m以下×全幅1.8m以下というサイズ感は取り回しやすいクロスオーバーSUVといえますが、マツダに共通する「魂動」デザインのおかげで、遠目にはサイズ感がわかりづらくなっています。つまり小さいわりに立派に見える、というわけです。これが第一印象としてのコスパの良さにつながっています。
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CX-30の価格帯は、246万円~331万円といったところ。パワートレインは、2.0Lガソリンマイルドハイブリッドと1.8Lディーゼル、SPCCIと呼ばれるマツダ独自のガソリンエンジンの3種類で、ほとんどのグレードでFFと4WDが用意されます。
ディーゼルモデル、SPCCIモデルともにスターティングプライスがおおよそ295万円であることを考えると、コスパで選ぶのであれば2.0Lマイルドハイブリッドがおすすめです。
最後に、コスパの良いEVを探してみましょう。
言うまでもなく、まだまだEVは全般的に高コスト傾向にあります。またバッテリー劣化への不安からリセールバリューは全体的には良好とはいえません。一時期はテスラの各モデルはリセールバリューが有利という声もありましたが、新車価格を世界的に値下げするなどリセールバリューへの悪影響は不安要素となっています。
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結論としては、現時点でコスパ重視でEVを選ぶのであれば日産サクラ/三菱eKクロスEVのどちらかがおすすめとなります。
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20kWhのバッテリーを積み、最高出力は47kW、一充電航続距離がカタログ値で180kmというスペックは、サクラ/eKクロスEVに共通です。この2台の違いは、主にスタイリングやインテリアです。

<写真:日産 サクラ>

<写真:三菱 eKクロスEV>
サクラはEV専用のエクステリアで、内装でもフルデジタルメーターとカーナビをつないだような未来的なデザインとなっています。eKクロスEVは、名前の通り軽SUVモデルの「eKクロス」のEVバージョンという位置づけで、インテリアの雰囲気はエンジン車的な世界を残しています。
コクピットの雰囲気を異ならせているのは、サクラのステアリングが2本スポークタイプなのに対して、eKクロスEVはスポーティな3本スポークタイプとなっている点でしょう。このあたりも完全に好みで選ぶ世界ですが、オーソドックスさを重視するならeKクロスEV、先進感を求めるならサクラといった選択になりそうです。
写真:ホンダ、トヨタ、マツダ、日産、三菱
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