欧州リコール発生件数 上位20ブランド
クルマには膨大な開発予算がかけられるにもかかわらず、何千人もの消費者の手に渡ってから初めて不具合が見つかることも少なくない。今回は2024年に欧州市場でリコールの多かった20の自動車ブランドを紹介する。
2023年 欧州でリコールの多かった自動車ブランド 20選 1車種で「9件」発生も
欧州連合(EU)には「セーフティゲート(Safety Gate)」という機関があり、EU圏内で販売されるすべての商品について安全上のリスクを監視している。クルマもその対象で、リコールに発展すると消費者ではなくメーカー負担で対応が行われる。
この記事の作成にあたって参照したのは、欧州のリコール照合サイト『Car-Recalls.eu』のデータだ。当然ながら、販売車種の多いブランドほどリコールの発生件数も多くなる。この点を念頭に置いてご覧いただきたい。
リコールの件数は、各車種やブランドの「品質」に必ずしも直結するものではない。また、リコールは非常に広範囲に及ぶことがあるため、本稿では対象車種をすべて挙げられているわけではない。
(翻訳者注:リコール制度は国や地域によって異なるため、万国共通の普遍的なものではありません。今回はあくまで欧州での事例としてご覧ください。)
20:ミニ – 2車種5件のリコール
ミニ・エースマン(2024年、写真)は、バッテリーのショートによる発火の危険性があるとしてリコールされた。この問題は、現行のクーパーEV、および前世代のクーパー(2018~24年)にも影響している。
また、先代モデルのクーパーEV(2022~24年)も、バッテリーケースの不具合により浸水の可能性があるとしてリコールとなった。
19:ホンダ – 10車種5件のリコール
シビック、CR-V、アコード、HR-V、オデッセイ、パスポート、パイロット(2020~21年)では、助手席エアバッグの誤作動につながる可能性のある回路基板の問題でリコールとなった。電気系統の故障を誘発する可能性のあるバッテリーの問題により、シビック(2022~23年、写真)は別のリコール対象となった。
一方、燃料ポンプの問題により、HR-V、CR-V、ジャズもリコール対象となり、シビックとNSXにも影響を与えた。CR-Vはバッテリーヒューズの問題によりリコールされ、最後にZR-Vは、右フロントヘッドレストの欠陥の可能性によりリコールされた。
18:DS – 3車種6件のリコール
2017年から2019年の間に製造されたDS 3で、バキュームポンプ(真空ポンプ)が原因でリコールの対象となった。また、2009年から2017年に製造された車両(写真)については、エアバッグ関連のリコールが別途発表された。
さらに、DV5R E6.3ディーゼルエンジンを搭載した2022年モデルのDS 3クロスバックも、NOx排出量の測定値に問題があるとしてリコールされた。2024年のDS 3クロスバックはパワーステアリングの問題、DS 7クロスバックはバッテリー制御ソフトウェアの問題によりリコールされた。
17:アルピナ – 5車種6件のリコール
XD3(2016~24年、写真)は、トランク内のラッシング・レールを固定するネジの不具合により、事故時にこれが外れる可能性があるとして、2度リコールされた。最初のリコールの是正措置は不十分であったため、2度目のリコールが実施された。
また、後述するBMW車と共通の問題により、他のさまざまなモデルも影響を受けることとなった。
16:キア – 9車種6件のリコール
エンジンルームで火災を引き起こす可能性のあるHECUの問題により、ソレント(2010~14年)がリコールの対象となった。また、EV9はブレーキ性能が低下する可能性を受けてリコールとなった。ピカント(2024年、写真)は、速度制限アシストシステムの問題と、排気循環バルブの不具合により複数のリコールの対象となった。後者はストニック(2024年)にも影響を与えた。
オイル供給ホースの劣化の可能性により、K9とスティンガーがリコールの対象となった。一方、セルトスとソウルはエアバッグの問題で、EV6は充電の問題でリコールされた。最後に、ソウルEVも複数のリコールの対象となった。
15:ジープ – 9車種6件のリコール
グランドチェロキーは、エアバッグ展開の問題と、2018年から20年にかけて製造されたモデルの排気ガス再循環クーラーの問題によりリコールされた。アベンジャーは、パワーステアリングと先進運転支援システム(ADAS)の問題によりリコールの対象となった。
また、クラッチ・プレッシャー・プレートの不具合により、ラングラー(写真)とグラディエーターがリコールの対象となった。一方、コンパスとレネゲードは、ブレーキペダルの不具合により、ブレーキ時にペダルが壊れる可能性があるとしてリコールの対象となった。コンパスとレネゲードのEVモデルは、充電に関する問題により個別にリコールの対象となった。
14:フィアット – 6車種8件のリコール
シートの固定が不十分なため事故発生時に動く可能性があるとして、スクードとユリスがリコールとなった。また、スクードはリアサスペンション・スプリングの取り付け不良とラジオ機器の固定不良という問題も抱えていた。
500Xは、ブレーキペダルに欠陥があり、ブレーキ操作時にペダルが壊れる可能性があるとしてリコールとなった。また、ドブロも複数の不具合によりリコールとなった。600/600E(写真)はパワーステアリングの問題、デュカト(2023年)の一部モデルはステアリングアシストの低下につながる油圧抜けによりリコールされた。
13:アウディ – 4車種9件のリコール
eトロンは、フットブレーキの接続の問題とバッテリー・セル・モジュールの電圧低下が理由で、複数のリコールが発生した。
その他、Q8 eトロンはブレーキフルード漏れの可能性、Q3はシートベルトテンショナーの問題、eトロン GTはバッテリーモジュールの問題、2023年に製造されたQ7とQ8(写真)はエアバッグの問題によりリコールされた。
12:ポルシェ – 6車種9件のリコール
センターロックホイール固定システムの問題により、2023年から2024年に製造された911 (992)カレラGTS、カレラ4 GTS、ターボ、ターボS、GT3、GT3 RS、S/T(写真)の全モデルがリコールの対象となった。この問題は、同期間に製造された718ケイマンGT4 RS、718スパイダーRS、パナメーラにも影響を与えた。
さらに、タイカンはリア・シートベルトの問題とバッテリーセルの問題、911(992)はフロントおよびリアウィンドウの取り付けに関する問題、初代パナメーラは右フロントホイールキャリアの問題によりリコールされた。
11:ルノー – 6車種10件のリコール
キャンピングカーのトラフィックIII スペース・ノマド(2022年)は、ルーフマウントベッドの安定性に関する問題でリコールされた。一方、マスターとマスターEテックは、さまざまな問題によりリコールされた。また、ダスターも複数のリコールの対象となった。
さらに、バッテリーのショートが原因でゾエ(写真)が、また「イージーアクセス」機能に関連する前部座席の電気系統の問題でオーストラルとエスパスが、そしてエアバッグとシートベルト・プリテンショナーのセンサー関連の問題でトラフィックがリコールの対象となった。
10:トヨタ – 14車種11件のリコール
プロエース/ヴァーソでは、シートの固定が不十分であることと、リアサスペンションの問題によりリコールとなった。カローラはブレーキフルードの圧力の問題によりリコールとなった。ハイランダーとプロエース・シティもリコールの対象となった。
また、カローラ・クロス、BZ4-X、プリウス、ミライもリコールの対象となった。1999年から2017年の間に製造されたRAV4、アベンシス、ハイラックス、カローラ、オーリス、ヤリス(写真)の旧モデルは、エアバッグ不具合の可能性があるとしてリコールされた。その他、タンドラ、ランドクルーザー、C-HRもさまざまなリコールの対象となった。
9:プジョー – 12車種11件のリコール
エキスパートおよびトラベラーは、事故時に動く可能性があるシートの固定不良や、リアサスペンション・スプリングの不適切な取り付けなど、複数の問題によりリコールとなった。一方、リフターはフロントブレーキディスクの不具合が問題となった。
5008と3008はフロントサブフレームの腐食が問題となりリコールとなったが、一方で、DV5R E6.3ディーゼルエンジンを搭載した208(写真)、2008、301、308、3008、5008(2022年)の一部に有害なNOx排出が見つかった。その他にも、208、508、3008、パートナー、リフターなど、複数の車種を対象としたリコールが発表された。
8:レクサス – 7車種12件のリコール
ECUに影響する電気的な問題により、UX(写真)がリコールの対象となった。また、前方カメラのソフトウェアの問題により、NXがリコールの対象となった。カメラのケーシングに水が浸入する問題により、UXとRZ、NXとRX、LX 600/500D、LS 500/500H、ESもリコールされた。
さらに、LX 600はクランクシャフト・ベアリングの問題、NXとRXはイモビライザーの設計不良によりリコールされ、2018年から22年にかけて製造されたRX 300とNX 300の一部も燃料ポンプの問題によりリコールとなった。
7:オペル/ヴォグゾール – 10車種12件のリコール
モバノ、ザフィーラ、ヴィヴァーロが複数のリコールの対象となったほか、油圧ブレーキの問題によりコンボもリコールとなった。 また、DV5R E6.3ディーゼルエンジンを搭載したモッカ(写真)、クロスランド、コルサ、アストラの一部モデルも、有害なNOx排出が原因でリコールとなった。
2024年に製造されたモッカとコルサの一部はパワーステアリングの問題、グランドランドXはバッテリー管理ソフトウェアの問題によりリコールの対象となった。さらに、コルサ、メリーバ、アストラなどのモデルもリコールの対象となった。
6:ヒョンデ – 12車種12件のリコール
2024年製造のサンタフェ6万4000台以上がエアバッグの問題でリコールされ、3000台以上のi20もEGRバルブの不具合によりリコールされた。ジェネシスとジェネシス・クーペが対象となったほか、2010年から2014年にかけて製造されたi40、ヴェロスター、iX35、グランド・サンタフェはブレーキフルード漏れのためリコールされた。
さらに、リコールの対象となったモデルとして、コナ、エラントラ、ツーソン、i30、およびアイオニック5(写真)とアイオニック6が含まれる。
5:フォルクスワーゲン – 16車種12件のリコール
シートベルト固定の問題により、2022年から2023年にかけて製造されたアマロックがリコールの対象となった。また、ティグアン、クラフター、ポロ、シャラン、ゴルフ、イオス、パサート(2006~2017年)に加え、Up!(写真)、フォックス、T6/トランスポーターの一部モデルもエアバッグ推進剤の問題によりリコールの対象となった。
キャディはブレーキフルードの問題で、ID.4とID.7はシートの問題でリコールとなった。さらに、ゴルフ、パサート、アルテオン、トゥアレグなどのモデルがリコールされた。
4:フォード – 12車種13件のリコール
微粒子フィルターの問題により、2014年から2023年にかけて製造されたフィエスタ、ギャラクシー、モンデオ、クーガ、レンジャー、フォーカス(写真)など、世界中のディーゼルエンジン搭載車76万台以上がリコールの対象となった。トルネオ・カスタム、レンジャー、トランジット・カスタムもそれぞれリコールの対象となり、新型マスタングも複数の問題の影響を受けた。
また、2022年から2023年にかけて製造されたクーガは燃料噴射装置の不具合によりリコールされ、ブロンコ、ギャラクシー、Sマックスもさまざまな問題の影響を受けた。さらに、オーバーヒートの問題により、2014年から2015年にかけて製造されたSマックス、ギャラクシー、クーガ、モンデオ、フォーカス、Cマックスの旧モデルもリコールされた。
3:シトロエン – 12車種15件のリコール
バキュームポンプ(真空ポンプ)の不具合により、C4、C4ピカソ、C4カクタス、C3、C3エアクロス、ベルランゴがリコールの対象となった。また、スペースツアラーとジャンピーは、シートの固定が不十分であること、およびリアアクスル・スプリングの取り付け不良が原因でリコールとなった。ジャンピーは、ラジオ機器の取り付けに関する問題でも追加のリコールを受けた。
2022年に製造されたC5エアクロス、C4、C4ピカソ、Cエリーゼ、C3、C3エアクロスの各モデルは、排出ガス問題によりリコールされた。また、ベルランゴ、C5エアクロス(写真)、ジャンパーなどのモデルも、さまざまなリコールの対象となった。
2:BMW – 21車種23件のリコール
サーボモーターの問題により、XM、X7、X6、X5、iX2、X2、iX1、X1、i7、7シリーズ、i5、5シリーズ、2シリーズ(2022~24年)がリコールの対象となった。一方、ステアリングの問題により、i7、7シリーズ、i5、5シリーズ、M5(2024年)がリコールの対象となった。
X3/X3 M(2016~24年)は、リアのラッシング・レールの取り付けに関する問題で2度リコールされ、2003年から2018年までの複数の旧モデルはエアバッグの問題でリコールされた。さらに、M5、X2、1シリーズ、3シリーズ、2シリーズ/M2(写真)を含む、複数のモデルにもリコールが実施された。
1:メルセデス・ベンツ – 22車種4件のリコール
2020年から2023年にかけて製造されたSクラス(写真)5万3000台以上が排気システムの不具合によりリコールされ、さらに2010年から2016年にかけて製造されたCクラス、Eクラス、CLS、GLE、Mクラスを含む旧モデル8800台がパワーステアリングの問題によりリコールされた。
EVのEQAとEQBはパイロヒューズの問題で、他の数モデルとともにリコールとなった。また、スプリンター4×4もリアサスペンションの問題でリコールとなった。この他にも、AクラスからAMG GT 4ドア、EQSまで、複数のモデルが影響を受けた。
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