2003年10月
■2003年10月
HR-Vの発売は1998年9月。「Small is Smart」を基本として、個性的なスタイルや軽快な走りなど、主に若者をターゲットに新しいジャンルのコンパクトカーの創造を目指したクルマである。外観は個性的なヘッドライト形状と直線的なデザイン、大径タイヤなどを組み合わせたハイライダースタイルとした。ワゴンでもクロカンでもない斬新なスタイルが特徴だ。室内はフルフラット機構付フロントシート、5:5分割のリヤシートを採用したほか、シートバックとドアライニングにネットポケットを装備するなど、使う人のライフスタイルに合わせて様々なスペース構成を可能としている。高めのアイポイントや、横方向へのヘッドスペースの余裕が自慢だ。エンジンはいずれも1.6リッター直列4気筒のLEV仕様で、グレードにより可変バルブタイミング機構のVTECが搭載された。トランスミッションは5速MTと、ステアリングに配置したスイッチで2または3モードの選択を可能とした、無段変速機のマルチマチックSが設定されている。駆動方式はFFと、デュアルポンプ式リアルタイム4WDが選べる。安全面ではデュアルSRSエアバッグ、電子制御制動力配分システム(EBD)付ABS、ブレーキアシスト、プリテンショナーシートベルトなどが全車標準装備となるほか、衝撃吸収ボンネットやフェンダーなど、万一の衝突の時、歩行者の頭部傷害を軽減する構造をボディに採用している。2003年10月にはマイナーチェンジを実施。フロントスポイラーやブラックパール石目調センターパネルなどを標準装備としたほか、JS、JS4タイプには16インチアルミホイールを、J、J4タイプにはフルオートエアコンディショナーや、本革巻ステアリングホイールを搭載した。また、今回のマイナーチェンジにより3ドアモデルは廃止となった。