トヨタの台数減。ノート、デイズ、フィットが順位をアップ【マーケット概況・7月】
掲載 更新 carview!
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7月のブランド別は、9ブランド中、7ブランドが前年実績を上回っている。下回ったのはトヨタとレクサスの2ブランドのみ。ということで、7月の台数減については販売比率の高いトヨタの台数減がひいては新車全体の登録台数の減少に繋がったと説明できる。
トヨタの販売状況は、普通乗用車(3ナンバー)が前年比約5%減の5万5271台で、小型乗用車(5ナンバー)は14%減の6万0758台。全体では約10%減と9ヶ月ぶりに前年割れした。このところ好調だった「C-HR」や「ヴィッツ」が大幅に台数を減らしたのが影響した。レクサスは約31%減と前月に続き3割以上の減少となった。
ホンダは前月比0.4%のプラス。普通乗用車は大幅減、軽乗用車は微減だが、小型乗用車については約28%のプラスを達成。6月末に「フィット」にマイナーチェンジを実施し、これが小型車の台数増に繋がった。
スズキは約8%のプラスとなり、ランキングでダイハツを抜いて3位に浮上。2月に発売した新型「ワゴンR」がライバルの「ダイハツ ムーヴ」を5ヶ月ぶりに上回るなど健闘し、軽乗用車は約10%伸長した。また小型乗用車も1.5%増加しており、7月にスイフトにハイブリッドを追加した成果が台数に現れはじめた。一方のダイハツは、全体で約17%増と伸び率はスズキ以上に大きく、軽乗用車の登録台数ではスズキを約5400台上回ったが、小型乗用車の登録はスズキの方が約6000台多く、この差が全体の登録台数の差に繋がった。
日産は普通乗用車、小型乗用車、軽乗用車のすべてが前年を上回り、全体では34%のプラスに。なかでも軽乗用車が59%増と大幅に拡大。特に健闘したのは「デイズ」。また普通乗用車も約37%伸びており、こちらは6月に実施した「エクストレイル」のマイナーチェンジが効いた模様だ。
マツダは普通乗用車と軽乗用車が拡大し、全体では約6%の伸びを示した。なおマツダは6月末に「CX-3」にガソリン車を追加。さらに2017年内には新型3列シートSUVの「CX-8」の投入も明らかにしており、SUVを強化する方針を打ち出している。今後の動向に注目だ。
スバルは好調の「インプレッサ」に加え、5月末に新型「XV」を投入。さらに7月上旬に「レヴォーグ」および「WRX S4」の大幅改良モデルを投入するなど、新車攻勢を仕掛けている。その甲斐あって7月は全体で24%の伸びを成し得た。
三菱は普通乗用車と軽乗用車が10%台のプラス、小型乗用車は前年割れながらマイナス幅を1ケタ台に抑えるなど、調子を取り戻している。
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