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今年の日本カー・オブ・ザ・イヤーはサクラとeKクロスEV! インポート部門はヒョンデ、電動モデルが全部門独占

2022-2023 日本カー・オブ・ザ・イヤーが決定

電動モデルが独占する結果に

12月8日、「2022-2023 日本カー・オブ・ザ・イヤー」の最終選考会が行われ、軽バッテリーEV(BEV)である日産「サクラ」と三菱「eKクロス EV」が大賞を獲得した。

今年の日本カー・オブ・ザ・イヤーは、日産から3モデルが10ベストカーに名を連ねたほか、「クラウン」、「アルト」、「シビック」、「フェアレディZ」など、日本の自動車史に残るビッグネームが揃うなど“どれが取ってもおかしくない”候補車が並んだ。

しかし蓋を開けてみると、2位の「シビック e:HEV/シビックタイプR」に79点ものを大差をつけ「サクラ/eKクロス EV」が栄冠に輝いたほか、全6部門のうちBEVが4部門を占め、ハイブリッドも含めれば6部門全てで電動モデルが独占する結果に。まさに電動化時代の幕開けに相応しい結果となった。それでは、各賞を受賞したモデルをチェックしていこう。

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>>日本カーオブザイヤー、最終選考会に進んだ10ベストをチェック

軽自動車が初の大賞を受賞

2モデルで1ノミネートとなった軽BEVの日産「サクラ」と三菱「eKクロス EV」が「2022-2023 日本カー・オブ・ザ・イヤー」の栄冠を獲得した。

軽ターボモデルと比較し約2倍となる最大トルク195Nmの電動モーターを搭載し、力強く滑らかで、静粛性に優れた走りも魅力。航続距離は最大で180km(WLTCモード)と、普段の買い物などに十分な実用性を有する。

受賞理由としては、日本独自の軽自動車規格を採用し、現実的な車両価格でBEV所有のハードルを下げ普及の可能性を高めた点や、ガソリンスタンドの減少や公共交通などの衰退も進む状況で、高齢者を含め多くの人の移動の自由を担保し社会的課題解決への可能性を示した点が評価された。

なお、軽自動車が大賞に輝くのは日本カー・オブ・ザ・イヤーの歴史が始まって以来初の快挙で、BEVとしては2021-2022年の日産「リーフ」以来の受賞。最も得点の高かった軽自動車に送られる「K CAR オブ・ザ・イヤー」も、スズキ「アルト」を抑えての同時受賞となった。

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ヒョンデが初ノミネート・初受賞の快挙

最も得点が高かった輸入車に送られる「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」は、ヒョンデ「アイオニック5」が受賞した。

受賞理由として、革新的なエクステリア/インテリアデザインや、BEVとしての実用的な航続距離、動力性能、充実した快適装備や安全装備、V2Hや室内/外V2Lにも対応している点などが評価された。

なお、ヒョンデは初ノミネートで初受賞という快挙を達成。2022年4月の「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」、ドイツや英国各国で「カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞する実力の高さを見せつけた格好だ。ちなみに、同賞をアジアメーカーが受賞するのはヒョンデが初となる。

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BMWの電動SUVのデザインが高評価

優れたデザインを持つモデルに与えられる「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」は、BMWのBEV「iX」が受賞した。

受賞理由としては、これまでのBMWデザインとは全く異なる新たな境地を切り拓き、革新的な取り組みを高く評価したという声が聞かれた。また、ラウンジを彷彿させる優雅なインテリアについても、従来の自動車の概念を覆すという評価もあった。

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“技術の日産”の面目躍如

革新的な技術を持つモデルに送られる「テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」は、日産のミドルクラスSUV「エクストレイル」が受賞した。

発電用として1.5L直列3気筒VCターボ“可変圧縮比エンジン”を搭載し、高出力モーターを採用した第2世代「e-POWER」と電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を組み合わせ、内燃機関とEVの革新的な技術が1台に集約されている点が評価された。システムの制御の巧みさも高評価で、選考委員からは“技術の日産”という言葉を思い出したという言葉も聞かれた。

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30周年の“赤バッジ”がパフォーマンス賞を獲得

最後まで「サクラ/eKクロス EV」と票を分け合い会場を沸かせた「シビックe:HEV/シビックタイプR」が「パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー」に輝いた。

ハイブリッドカーであるシビックe:HEVは、洗練されたパワートレーンにより現代的でスマートな走りが魅力のスポーツサルーンとして評価され、シビックタイプRは、優れたシャシー性能と空力ボディ、滑らかな回転フィールのVTECターボエンジンにより、街乗りからサーキット走行まで幅広くカバーするパフォーマンスや、ドライバーに素直な感動を与える点に多くの票が集まった。

ホンダにとっては、初代「NSX R」の登場より30周年、「シビック」誕生から50周年のメモリアルイヤーに、嬉しくも少し悔しい(?)結果となった。

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