【チョー懐かしい!】国産セダンの王道「クラウン」歴代16モデルが3分で理解できるまとめ
掲載 carview! 2
掲載 carview! 2
昨年7月のフルモデルチェンジで、16代目を迎え、ボディバリエーションのひとつ「クラウン クロスオーバー」が登場し、これまでのFRセダンからAWDのSUVへと大胆なイメチェンを図り、世間に衝撃を与えた「クラウン」シリーズ。
今後「スポーツ」、「セダン」、「エステート」というバリエーションも順次デビューすることが決まっており、トヨタの代表的なモデルとしてさらなる発展を遂げることになる。
今回は、そんなクラウンの誕生から今に至る進化を振り返ってみたい。
まず、初代「トヨペット・クラウン」がデビューしたのは高度経済成長が始まって間もない1955年。
写真:初代クラウン 1955年1月~
いまだ日本の自動車産業が欧米メーカーのノックダウン生産(部品として輸入し、日本では組み立てのみを行う)に頼っていた時期、純国産の高級車を作るという意気込みでトヨタが社運をかけて生産したモデルだった。
エンジンは1.5L(後に1.9L)の4気筒OHV、トランスミッションは3速MTもしくは2速ATと当時としては先進的な機構で、トヨタが16代目のデビューと併せて初代のレストアプロジェクトを始動させたあたりも、このモデルの持つ意義の大きさが表れている。
隆盛を極めたアメリカ車の影響を強く受け、大型化した2代目クラウンは1962年に登場。
<写真:2代目クラウン 1962年9月~>
アイコンの王冠マークはこの世代から採用が始まった。
注目は2.6Lの排気量を持つV型8気筒エンジンが派生車種「クラウン・エイト」に搭載されたことで、この時代に日本初のV8を自製したトヨタの技術力はさすがと言うほかない。
>>2代目クラウンってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
初めて2ドアハードトップ(Bピラーをもたないモデル)がラインナップされ、パーソナルユースを強く意識した3代目は1967年のデビュー。
<写真:3代目クラウン 1967年9月~>
高級車を個人で買う時代が到来したことでイメージカラーはそれまでの暗色系から明るい白に変更された。
フロア周りを囲って強度を上げるペリメーターフレームもこの代からの採用となる。
>>3代目クラウンってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
1971年には、“クジラ”の愛称で呼ばれる独特のルックスが特徴の4代目が登場。
<写真:4代目クラウン 1971年2月~>
この代からモデルネームがトヨペットを外した「クラウン」に変更された。
また、3ナンバー規格となる2.6Lエンジンの搭載、アイドリングストップ機構の採用、EFI(電子制御燃料噴射装置)の装備など新技術も多数盛り込まれていた。
>>4代目クラウンってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
1974年にデビューした5代目モデルでは、クラウンとして初めて4ドアハードトップを採用。
<写真:5代目クラウン 1974年10月~>
ハードトップの軽快感と4ドアの利便性を併せ持ったこのスタイルは、後に日本車の一大勢力となった。
技術面でもオーバードライブ付き4速ATや車速感応型パワステなど先進テクノロジーを積極採用。最高級グレードにロイヤルサルーンの名が与えられたのも5代目からだ。
>>5代目クラウンってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
直線基調のクリーンなスタイリングが特徴の6代目は1979年に登場。
<写真:6代目クラウン 1979年9月~>
オイルショックの影響で効率化を目指したターボエンジンをラインナップしたほか、デジタルメーターやツートーンボディカラーなど、当時の流行も積極的に採用している。
なお、2ドアモデルの設定はこの6代目までで、以降は「ソアラ」に継承されることとなった。
>>6代目クラウンってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
1983年登場の7代目は、先代と同じ直線基調ながらより重厚感を増したデザインを採用。
<写真:7代目クラウン 1983年8月~>
フェンダーミラーからドアミラーへの変更や、Cピラーの樹脂カバーによってルックスがグッと若返った。
メカニカルな面でも国産初のスーパーチャージャー搭載や独立懸架式リアサスペンションの採用など長足の進化を遂げている。
有名な「いつかはクラウン」のコピーが登場したのも7代目の時代だ。
>>7代目クラウンってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
1987年デビューの8代目は、バブル景気の中で一時「カローラ」を販売台数で上回るなどモデル史上最大の爆発的なヒットとなった。
<写真:8代目クラウン 1987年9月~>
人気の理由は一部グレードへの3ナンバー専用ボディの採用、クラウン・エイト以来となるV8エンジンの搭載、エアサスペンションや後席用カラーTVの設定など高額消費ニーズへの対応で、今でもクラウンと聞くと8代目を想起するファンは多いのではないか。
>>8代目クラウンってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
1991年に登場した9代目はバブル崩壊により販売面では苦戦したが、全車3ナンバーサイズとなったボディや、先代のV8搭載グレードが進化した上級モデル「クラウン・マジェスタ」の登場など、多くの新機軸を採用した意欲作だった。
<写真:9代目クラウン 1991年10月~>
押し出しに欠けると評されたエクステリアも、今見ると若々しいイメージを与えようとするデザイナーの腐心が見て取れる。
>>9代目クラウンってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
>>初代クラウンマジェスタってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
先代での反省から再び押し出しを強めたエクステリアを採用した10代目は、1995年に登場。
<写真:10代目クラウン 1995年8月~>
とは言え、フレーム構造に別れを告げてモノコックボディを採用し、車両制御安定システムのVSCや連続可変バルブタイミング機能のVVT-iを採用するなど、クラウンらしい先進性も持ち合わせている。
インテリアに現代的なオプティトロン(自発光式)メーターを採用したのも話題を呼んだ。
>>10代目クラウンってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
>>2代目クラウンマジェスタってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
1999年には11代目モデルが登場。
<写真:11代目クラウン 1999年9月~>
先代との大きな違いは、それまでのサッシュレスドアの4ドアハードトップから一般的なセダンへボディ構造を全面的に改めた点で、乗り味や見た目のフォーマル感が一層高まった。
また、8代目クラウンのMCで設定されたアスリートをより若いオーナー層に向けたスポーティなシリーズとして本格設定。さらに、8代目をベースとしたモデルが継続販売されていたステーションワゴンも久方ぶりにフルモデルチェンジされ、「クラウンエステート」として販売された。
>>11代目クラウンってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
>>初代クラウンアスリートってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
>>3代目クラウンマジェスタってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
「ゼロクラウン」というコピーで12代目が登場したのは2003年。
<写真:12代目クラウン 2003年12月~>
それまで長く採用されていた直列6気筒エンジンに代えてV型6気筒エンジンを搭載し、プラットフォーム、サスペンションなどもすべて刷新されるなど、まさに「ゼロ」からと呼ぶにふさわしい完全なリニューアルが行われた。
なお、先代からキャリーオーバーされたクラウンエステートは2007年で終売となった。
>>12代目クラウンってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
>>2代目クラウンアスリートってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
>>4代目クラウンマジェスタってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
12代目のイメージを継承しつつ、縦長のヘッドライトを採用するなどスタイリッシュさを増した13代目は2008年にデビュー。
<写真:13代目クラウン 2008年8月~>
クラウンとして初めてプリウスなどと同じ方式のフルハイブリッドが設定された。
ただ、10代目以降販売実績は漸減が続き、どうやって顧客層を若返らせるかが次第に大きな課題となっていった。
>>13代目クラウンってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
>>初代クラウンハイブリッドってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
>>3代目クラウンアスリートってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
>>5代目クラウンマジェスタってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
2012年に登場した14代目は、ロワーバンパーまで食い込んだ大型のフロントグリルが特徴。
<写真:14代目クラウン 2012年12月~>
モデルライフ途中には鮮やかなピンク、ブルー、グリーンのボディーカラーを纏った限定車も設定され、若年層へのアピールを図った。
また、ハイブリッド車のエンジンが先代の3.5L V6から2.5L直4に変更されるなど、ダウンサイジングの進展も特徴となる。
>>14代目クラウンってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
>>初代クラウンロイヤルハイブリッドってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
>>4代目クラウンアスリートってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
>>6代目クラウンマジェスタってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
FRセダンとして最後のクラウンとなる15代目は2018年の登場。
<写真:15代目クラウン 2018年6月~>
クラウンとして初めてグローバルプラットフォーム「TNGA」を採用したほか、ニュルブルクリンクで走り込みを行い、リアに加えフロントサスペンションもマルチリンク式とするなど、輸入車ユーザーを取り込むべく乗り味の方向性を大きく変化させた。
また、車載通信機を全車に搭載するなどコネクテッドにも対応している。
>>15代目クラウンってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
>>クラウンハイブリッドってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
>>クラウンの中古車情報はこちら
そして、2022年に登場した現行16代目で、従来のセダン中心だったラインアップから、複数のボディバリエーションを有するグローバルカーへとかつてない変革を遂げた。
<写真:16代目クラウンシリーズ 2022年7月~>
デザインも一新し、先に登場したクラウン クロスオーバーは、地上高を稼いだ、やや背高のスタイルで登場。駆動方式もFRからFFベースのAWDへと改められた(※セダンはFRベースを予定)。
>>クラウンクロスオーバーってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
>>クラウンクロスオーバーの中古車情報はこちら
>>クラウンクロスオーバーのユーザーと専門家の評価はこちら
>>クラウンクロスオーバーの何が気になる? みんなの質問はこちら
16代目の残る3バリエーションも近くデビューする予定で、その仕上がりや走りに大きな期待が寄せられている。というわけで、クラウンシリーズの今後の動向に要注目だ。
>>価格やグレードは? 予約開始直前のクラウンスポーツ情報まとめ
>>「クラウン“スポーツ”」と比べるべきは「NX」。割安感でクラウンがリードか?
>>クラウンスポーツってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
>>クラウンセダンってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
>>クラウンエステートってどんなクルマ? 画像などの情報はこちら
<終わり>
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
MotoGPがタイ・バンコクで史上初のシーズンローンチ開催。記念撮影やファンとの交流で大盛況に
【アストンマーティン、栄光のル・マンへ!】公道で生まれたヴァルキリーで総合優勝を目指す
ホンダ、大径ホイールの原2スクーター『ディオ110』『ディオ110ベーシック』のカラーリングを変更
ブリヂストン、ポルシェ『マカンEV』と『パナメーラ』に専用タイヤ供給…新技術「ENLITEN」採用
実は難読地名!? 高知の「南国市」読めますか?「なんごくし」ではありません! 高速道路“開通ラッシュ”に沸く街が「個性的な読み方」になった理由とは
ジャック・ビルヌーブ、ウイリアムズF1のアンバサダーに就任。1997年にF1タイトル持ち帰った古巣にカムバック
トヨタ「“新型”GRカローラ」改良モデルを日本初公開! 超スゴい「スポーツ8AT」×斬新“大口グリル”採用! トルクアップ&「性能全開モード」も追加に 大阪オートメッセで披露
新型DS No8 約960万円から欧州発売 プレミアム感を高めたフラッグシップモデル
20代男子、ホンダEG「シビック」に惚れる!「タヒチアングリーンパール」の純正色がお気に入り…今後はリフレッシュに力を注ぎます
日本交通とティアフォー、タクシーで走行データを収集 自動運転のAI開発へ
安心安全にクルマをイジるならやっぱりNAPAC! クルマ好き必見の新作アイテムをチェックした【大阪オートメッセ2025】
なぜ自動車イベントに船!? 子どもの遊び場と化したシールヴァー「Z6 HEVO」の正体とは【大阪オートメッセ2025】
【2年後登場】VWの超低価格ベーシック車「ID.1」を待つ厳しい船出。なぜヒットは難しいのか?
【逃げられないの?】増殖中の「ゲートなし・ロック板なし」駐車場は、運営者も利用者もメリットだらけだった
改良版「ソリオ」の顔面にネット震撼。マイルドハイブリッドに高評価も「20~30万円アップはきつい…」の悲鳴
【軟派なSUVとは別次元】「アウトランダー」と「トライトン」が雪上で見せた“三菱四駆の頼もしさ”の正体とは
スランプ気味「N-BOX」と最近好調「スペーシア」。王座防衛戦でキングに“足りない魅力”とは?
【ぼったくり注意】オイル交換頻度の正解は?「5000kmもしくは半年」は店に騙されているのか
【本当はどうなの?】「フロンクス」オーナーのリアルな本音…機能・コスパ◎も、弱点は狭さとパワー不足
夢の技術「スカイアクティブX」終了のニュースは本当? 噂の「スカイアクティブZ」との関係は?
【朗報】ロードスター35周年記念車が想定以上のバカ売れで増産決定。今ならまだ間に合う報せも到着、欲しい人はダッシュ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!