安いには訳がある? 50万円のEVに100万円のSUV。中国車の激安っぷりが凄い
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 46
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様々な物の価格が高騰している昨今、クルマを選ぶ際にコストは重視したいところです。
ただ、昨今のクルマは機能や装備の強化が著しく、軽自動車であっても200万円を超えることは珍しくなくなっています。
一方、世界最大の自動車市場である中国では、10万元(約200万円)を切るモデルも数多く存在します。今回はそんな中国の激安モデルをピックアップしてみました。安いモノには訳がある…?
まず紹介するのは、上海通用五菱の「宏光エアーEV」です。
宏光エアーEVは、全長2974mm×全幅1505mm×全高1631mmでスズキ「アルト」いった軽自動車とほぼ同等のサイズ感を持っており、中国小型乗用車テストサイクル(CLTC)で最大300kmの航続距離を持つコンパクトEVです。
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最上級グレードには150Nmの最大トルクを発揮するモーターが搭載され、これはトヨタ「カローラ」のガソリンモデルの最大トルクとほぼ同等。さらに、10.25インチのデュアルスクリーン、360度パノラマビデオカメラ、バックセンサー、ヒルスタートアシストなどの機能が備わります。
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価格は6万7800元(約133万円)から8万2800円(約162万円)で、日産「サクラ」や三菱「eKクロス EV」といった軽EVよりもかなり割安です。
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宏光エアーEVは、中国以外でも展開されるグローバルモデルであり、2022年にインドネシアで開催されたG20サミットでは、公式自動車パートナーとして採用されています。
なお、上海通用五菱は中国の大手自動車メーカーである上海汽車とアメリカのゼネラル・モータースによる合弁企業ですが、宏光エアーEVにはエアバッグや横滑り防止装置といった安全デバイスはほとんど搭載されていません。
次は、中国の大手自動車メーカーのひとつ奇瑞汽車のミドルクラスSUV「瑞虎3xプラス」です。
日本でも人気の高いコンパクトSUVに属する瑞虎3xプラスは、全長4200mm×全幅1760mm×1570mmとトヨタ「ヤリスクロス」とほぼ同じ。ほかにも、ホンダ「ヴェゼル」やマツダ「CX-3」、日産「キックス」などとも同等で扱いやすいサイズとなっています。
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搭載されるパワートレインはシンプルな1.5Lガソリンエンジンで、5速MTとCVTが組み合わされ、駆動方式はFFのみとなっています。
車内もシンプルですが、基本的な快適装備や安全装備は備わっています。また、ベースグレードを除いて、音声認識機能付きの9インチスマートディスプレイがオプションで装着可能となっています。
瑞虎3xプラスの最大の特徴はその価格です。MT仕様のベースグレードは4万9900元(約98万円)、最上級グレードでも6万9900元(約137万円)と、日本のライバルと比べ驚異的な低価格を実現しています。
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商用車に乗用車以上に高いコストパフォーマンスを求めるのは、日本も中国も同じです。
日本では、スズキ「エブリイ」やダイハツ「ハイゼット」などが100万円を切る価格から販売されていますが、中国では2万8800元(約56万円)~という価格の商用EVが登場し、話題となっています。
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中国南部の河南省に本拠地を置く新興EVメーカーの徳力新能源汽車は、2022年11月に「大力牛魔王」という商用車向け新ブランドを発表しました。河南省などでは、3輪の小型車が配送業務に多く活用されており、ブランド初のモデルである「01」はそうした市場を狙って投入されたといいます。
「大力牛魔王」という仰々しいブランド名とは裏腹に、「カワイイ牛」をコンセプトとした愛らしいデザインと、全幅1080mmというコンパクトなボディが特徴です。
インテリアは極めてシンプルな作りとなっていますが、エアコンやABS、ディスプレイといった基本的な装備は備わっています。
航続距離は120kmで三菱「ミニキャブ・ミーブ」とほぼ同等。荷室容量は1.8立方メートルと、日々の配送業務には十分なスペックを誇ります。
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「運転免許証が必要な商用車の中では世界最小モデル」とうたわれる01ですが、2022年12月の発売の翌月には4万800元(約80万円)へとスタート価格が引き上げられました。
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