2020イヤーカー「レヴォーグ」の実力を超強豪「3シリーズ ツーリング」の胸を借りて試した
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹/写真:市 健治 195
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹/写真:市 健治 195
ご承知のとおり、「2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤー」はスバル「レヴォーグ」が受賞した。日本カー・オブ・ザ・イヤーの意義や価値についての考え方は人それぞれだろうが、まあ何はともあれ新型レヴォーグが「2020年の国産車を代表する一台になった」と表現することはできるはずだ。
で、言ってみれば昨年度の「日本代表」である新型レヴォーグは海外の強豪と比べて、特に、自動車作りにおいては日本以上の歴史を誇る「欧州の強豪たち」と比較してどうなのか? 気になるところである。
一部のジャーナリストは新型レヴォーグについて「まさに欧州車の水準に近づいた」的なことをおっしゃるが、「近づいた」ということは、「相手を上とみなしている」ということでもある。
本当に、いまだ欧州車のほうが国産車より「上」なのだろうか?
すでに一部の国産車は、類似クラスの欧州車の出来を軽く上回っている――ということはないのか?
この問題についてウンウンと考え続けた筆者だが、机上で考えていても意味がないことに気づき、自身がこのたび購入した新型レヴォーグと、微妙に違うのだがまぁ類似のクラスだとは言える欧州の超強豪と「比較」を行うことにした。
こちらは、今言ったとおり自前の新型レヴォーグ。グレードはSTIスポーツEXだ。
相手方は、Dセグメント・ステーションワゴンにおいては「世界最強軍団の一角」と評して間違いないBMW「3シリーズ ツーリング」。グレードは318iである。
まずは「試合」のレギュレーションを定めておこう。
比較する項目は下記の5項目とする。
(1)内外装デザインや雰囲気の優劣を問う「オーラ対決」
(2)市街地や国道などをごく普通に走ってみての「普段使い対決」
(3)高速道路をごく普通に走ってみての「高速巡航対決」
(4)先進運転支援システムの優劣を問う「ADAS対決」
(5)総合評価
責任審判はこの私、自動車ライターの伊達である。大変申し訳ないが客観的な何かではなく、私の勝手な主観とセンスに基づいて各項の採点をさせていただく。すみません。
その主観を駆使する責任審判の私がそもそもどんな人間かということを知っていただくため、私の車歴の一部を開示しておこう。
【審判伊達がこれまで乗ってきた車(抜粋)】
・マツダ ファミリアのよくわからないセダン(黒歴史)
・ルノー 5バカラ
・ルノー メガーヌ クーペ16V
・メルセデス・ベンツ 190E 2.3-16
・ポルシェ 911カレラ2
・BMWアルピナ B3S
・シトロエン 2CV
・ランチア デルタHFインテグラーレ エボルツィオーネII
・マツダ ロードスター(初代)
・スバル XV(現行型前期)
・その他いろいろ
大したことはない車歴だが、「車に関するそれなりのセンスと審美眼」は持ち合わせている人間だと思っていただけたならありがたい。
ではさっそくまいろう。第1ラウンドは内外装の「オーラ対決」である。
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