おしゃれで落ち着いた雰囲気の軽をお探しならコレ! ホンダ N-WGNの魅力を徹底解説
掲載 carview! 文:伊達軍曹/写真:ホンダ技研工業 36
掲載 carview! 文:伊達軍曹/写真:ホンダ技研工業 36
現在、軽乗用車の世界では「軽スーパーハイトワゴン」が一番人気で、代表的なモデルたちは月に1万台またはそれ以上のペースで売れまくっています。しかし「あそこまで背が高くなくていいし、スライドドアがなくても大丈夫だし」と思うのであれば、「軽トールワゴン」と呼ばれるジャンルの軽乗用車も、大いにおすすめできる選択肢です。
そんな軽トールワゴンのなかでも月販3500台以上のペースで堅調に売れ続けているホンダ「N-WGN」が2022年9月、マイナーチェンジを実施しました。
ここでは、走りもデザインも実はかなり魅力的であるN-WGNについて、あらためておさらいするとともに、マイナーチェンジを踏まえたうえでのおすすめグレードを考えてみたいと思います。
N-WGNとしては2代目となる現行型N-WGNがデビューしたのは2019年8月のこと。
車両の基本骨格は、大人気の「N-BOX」と同じ新世代の軽自動車向けプラットフォームに刷新され、運転席の下に燃料タンクを配置する「センタータンクレイアウト」の利点を最大限に生かすべく、荷室床面を従来型より180mm低床化。開口部の高さも従来型より約5cm低くすることで、荷物の積み下ろしはずいぶん容易になり、荷室を上下に仕切るボードを設けることで、使い勝手も大幅に向上しました。
エクステリアデザインは、余計なプレスラインをできる限り廃したシンプルビューティ系。標準車は、往年のホンダ製軽商用車「ステップバン」を思わせる丸目のヘッドランプが特徴。そして上級ラインに相当する「N-WGN カスタム」も、いわゆる押し出し感やオラオラ感を追求するのではなく、スクエアなフルLED式ヘッドランプなどによって「シックで未来的なイメージ」が表現されています。
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パワーユニットはN-BOXなどと共通の直列3気筒660cc自然吸気またはターボですが、自然吸気エンジンは排出ガスが触媒に均一に当たるよう、エキゾーストマニホールドの形状が変更されています。WLTCモード燃費は自然吸気エンジン搭載車が23.2km/Lで、ターボ車は22.0km/L。ターボ車もノンターボ車も、高剛性で軽量な新世代プラットフォームと、「そもそも背が高すぎないからバランスがいい」という理由により、ちょっと軽自動車離れしたニュアンスの気持ちいい走りを味わうことができます。
軽乗用車は車両価格を抑えめにしないと売れづらい関係で、ハンドル位置の上下を調整できる「チルトステアリング」は付いていたとしても、前後に調整できる「テレスコピックステアリング」は付いていません。しかしN-WGNはホンダの軽自動車として初めて、運転席ハイトアジャスターに加えて「テレスコピック&チルトステアリング機構」を全車に標準装備。これによって「どんな体格のドライバーであっても、おおむね理想的で安全なドライビングポジションをとれるようになった」というのも、N-WGNの大きな特徴となっています。
安全運転支援システムである「Honda SENSING(ホンダ センシング)」はデビュー当初から全車標準装備で、その機能のなかには渋滞追従機能付きACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)も含まれています。リアバンパーに搭載した4つの超音波センサーでクルマ後方の障害物の接近を検知し、アラーム音とメーターディスプレイ表示でドライバーに知らせるパーキングセンサーシステムも、ホンダの軽として初めて標準装備されました。
そして2022年9月のマイナーチェンジではHonda SENSINGに「急アクセル抑制機能」を、ホンダ車として初めて採用。これは、万一アクセルペダルとブレーキペダルを踏み間違えてしまった際に加速を抑制し、警告音とディスプレイ表示でドライバーに注意喚起するというものです。
なお、このマイナーチェンジでは「N-WGN カスタム」の内外装が変更され、ブラック塗装と切削加工の15インチアルミホイールや、メッシュデザインの新しいフロントグリルなどを採用。また全体的にカラーバリエーションも変更され、標準車には2つの新色が採用されました。さらにこのタイミングで、標準車のターボ付きエンジン搭載グレードは残念ながら販売終了となっています。
現在販売されているN-WGNとN-WGN カスタムのグレードと、それぞれの車両価格は下記のとおりです。
【標準車】
●G(FF) 129万8000円
●G(4WD) 143万1100円
●L(FF) 139万9200円
●L(4WD) 153万2300円
【カスタム】
●L(FF) 164万8900円
●L(4WD) 178万2000円
●L・ターボ(FF) 174万9000円
●L・ターボ(4WD) 188万2100円
【特別仕様車】
●STYLE+ BITTER(FF) 154万9900円
●STYLE+ BITTER(FF) 168万3000円
上級グレードであるLに対して、ベーシックなGは「ホンダ純正ナビと連動する『ナビ装着用スペシャルパッケージ』が付けられない」「充電用USBジャックがない」「LEDドアミラーウインカーがない」などの特徴があります。しかしその他の基本的な装備はLと比べてさほど劣ってはいませんので、お買い得なグレードだとはいえるでしょう。
特別仕様車の「STYLE+ BITTER(スタイルプラスビター)」は標準車のLをベースとするモデルで、クロームメッキの加飾を施したドアハンドルやリアライセンスガーニッシュ、グレーメタリック&ブラックの専用カラーリングで仕上げたホイールキャップなど、より存在感を増したデザインになっています。またチャコールを基調としたインテリアにはレザー調のプライムスムースとトリコット生地のコンビシートが採用されていますので、「大人っぽい雰囲気のN-WGN」が欲しいのであれば要注目です。
上級ラインであるカスタムのLとL・ターボは「そもそも上級のLグレードである」ということに加えて、9灯式フルLEDヘッドライトやダブルステッチのフルプライムスムースシート、14インチまたは15インチのアルミホイールなど、さらなる上級装備が満載となります。
これら各グレードはどれもそれぞれの良さがあるため、一概に「おすすめグレードはコレ!」と決めるのは難しいといえます。
例えば標準車のGはコスパ的に悪くないですし、とはいえ標準車のLはさらにコスパ良好に思えますし、しかしながら、カッコよくて装備も充実しているカスタムのLはやっぱりいいと思いますし、N-WGNとしては唯一ターボが選べるカスタムL・ターボも外したくないし――といった感じになってしまうわけです。
それゆえ、ここはもう各自のお好みと予算に応じて決めていただくほかないわけですが、個人的な観点で言わせていただくとしたら、N-WGNを買う場合は「標準車よりもカスタムがいいのでは?」と思っています。
一般論として軽自動車のカスタム系というのは、どこかマイルドヤンキー臭がただよってしまうデザインである場合が多いわけですが、N-WGN カスタムは例外的に“それ”がなく、ちょっとモード系っぽい雰囲気すらただよっています。それゆえ個人的にはN-WGN カスタムがおすすめなのですが、まぁ普通にコスパ良好なのは「標準車のL」または特別仕様車「STYLE+ BITTER」だと言えるでしょう。
N-WGNのライバルとなるのは、同じ「軽トールワゴン」というカテゴリーに属する下記のモデル群です。
●ダイハツ ムーヴ
●スズキ ワゴンR
●日産 デイズ
●三菱 eKワゴン
これらのうちダイハツ「ムーヴ」はいささか旧世代に属しますので、その後何度も改良を加えているとはいえ、積極的に選ぶべき理由は見いだしにくいモデルです。
>>現行型ダイハツ ムーヴはこんなクルマ
>>現行型スズキ ワゴンRはこんなクルマ
しかしそれ以外のスズキ「ワゴンR」と日産「デイズ」/三菱「eKワゴン」(この2つは兄弟車です)は、いずれもN-WGNに近い新世代のプラットフォームを採用しているため、走行性能や車内スペースの広さなどに関しては、N-WGNと大差はありません。N-WGNを含めて「どれもおおむね同じぐらい素晴らしい」という意味です。
もちろんそれぞれに細かな性能差は存在するのですが、巨視的に見れば「だいたい同じぐらい」と言ってしまっていいはずです。それゆえ、もしもムーヴを除くこれらライバル車のデザインや価格などが気に入ったのであれば、そちらをお買い求めになればいいでしょう。
>>現行型日産 デイズはこんなクルマ
>>現行型三菱 eKワゴンはこんなクルマ
しかしながらN-WGNおよびN-WGN カスタムには――これは筆者の主観に基づくものではあるのですが――圧倒的なまでの「デザインの良さ」があります。また軽自動車では類を見ない「ステアリングにテレスコピック機構が付いている(ハンドルの位置を前後に調整できる)」というのも、N-WGNならではの素晴らしい特色です。
デザインの感じ方は人それぞれですので、万人がこのデザインを好むかどうかはわかりませんし、むしろ「嫌い」という人だっていらっしゃるでしょう。
しかし、少なくとも“あなた”がコレを気に入ったのであれば、N-WGNおよびN-WGN カスタムという軽ハイトワゴンは間違いなく、あなたにとっては素晴らしい選択肢になり得る一台です。
もしもご検討中であるならば、そのまま突き進むべきでしょう。
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