今年の1台は? 日本カーオブザイヤー、最終選考会に進む”上位11台”の10ベストをチェック
掲載 更新 carview! 文:編集部 123
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「2022-2023 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を決定する第一次選考会で、全48台のノミネート車の中から、最終選考会に進む上位11台の「10ベストカー」が選出された。自動車評論家、ジャーナリスト、有識者からなる選考委員により選出され、この中から今年のイヤーカーが決定する。
今年の「10ベストカー」に選ばれたのは11モデル。同票数のモデルが存在したため、史上2回目となる11台の選出となった。また、日産から3モデルが選出されたほか、ヒョンデとルノーは史上初のノミネートで10ベスト入りを果たすなどトピックスも多い。
「クラウン」、「アルト」、「シビック」、「フェアレディZ」など、日本の自動車史を作り上げてきたビッグネームが揃う中、果たしてどのクルマが受賞するのか、今年の日本カー・オブ・ザ・イヤーは、12月8日の最終選考投票で決定する。最終選考の前に、11台のノミネート車種を簡単に振り返ってみよう。
2022年7月20日にフルモデルチェンジし4代目となった新型「エクストレイル」は、初代モデルからのDNAである「タフギア」を継承しつつ、新たに上質さを盛り込んだ意欲作。第2世代「e-POWER」と「VCターボ」エンジン、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」など、日産の最新技術を余すことなく詰め込んだモデルとなっている。
安全装備も抜かりなく、360°すべての方向の安全をサポートする「セーフティーアシスト(全方位運転支援システム)や「SOSコール」、運転支援技術「プロパイロット」など、こちらも日産の最新の先進安全装備をフル搭載した。
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2021年12月10日にフルモデルチェンジした9代目「アルト」は、「気軽」「安心」「愛着」をキーワードに内外装を一新した。
パワーユニットは660ccのRD06D型エンジンに「ISG(モーター機能付き発電機)」と専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドを「HYBRID S」、「HYBRID X」に設定。WLTCモードでは軽自動車トップの27.7km/L(2WD)を実現する。
そのほか、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」や誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能やふらつき警報機能、後退時ブレーキサポートや後方誤発進抑制機能などの予防安全技術「スズキセーフティサポート」と6エアバッグを全車に標準装備するなど、ベーシックモデルでありながら高い安全性も兼ね備えている。
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2022年6月より販売が開始された新型「フェアレディZ」は、歴代の「Z」をオマージュしたデザインを採用しながら、ロングノーズ・ショートデッキの伝統的な後輪駆動のスポーツカーデザインを踏襲した。
最高出力405PS/最大トルク475Nmを発揮する3.0リッターV6ツインターボエンジンを搭載し、トランスミッションは6速MTと9速ATを設定するなど、スポーツカーならではの操る楽しさを追求している。
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16代目となった新型「クラウン」は、セダンとSUVを融合させた「クラウン(クロスオーバー)」をラインアップしたのが最大の注目点。クーペライクのシルエットで流麗さとダイナミックさを表現し、新時代の高級車の姿を提案している。
パワートレインは、2.4L直4ターボに電動モーター「eAxle」を組み合わせた「2.4Lデュアルブーストハイブリッドシステム」と、2.5L シリーズパラレルハイブリッドシステムの2つを用意。最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車標準装備するなど、トヨタのフラッグシップモデルとして走りも安全性も磨き上げた。
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2022年6月22日に発表された「CX-60」は、マツダの「新世代ラージ商品群」の第1弾。新開発のFRプラットフォームに、こちらも新開発となる3.3L 直列6気筒ディーゼルターボエンジンに48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせるなど、マツダの今後を占う重要なモデルとなっている。
エクステリアは、魂動デザインをベースにFRならではのロングノーズで力強いデザインが特徴。ボディサイズは全長4740mm×全幅1890mm×全高1685mm、ホイールベース2870mmという堂々とした体躯を誇る。
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11代目「シビック」に新たに追加されたのが、ハイブリッドモデルである「シビックe:HEV」とスポーツモデルの「シビックタイプR」。
シビックe:HEVは、最高出力141ps/最大トルク182Nmを発生する2.0Lガソリンエンジンに184ps/315Nmの走行用モーターを組み合わせたホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載し、「爽快シビック」のコンセプトが示す通り、すっきりと軽快な走りも魅力的。
一方のシビックタイプRは、「速さ」と「ドライビングプレジャー」を両立する究極のピュアスポーツを目指して開発が行われた。エクステリアは、ローアンドワイドを強調した専用ワイドボディとなり、エンジンは2.0L VTECターボを搭載するなど、ピュアエンジン・タイプRの集大成としてクラストップレベルの速さを実現した。
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2モデルで1ノミネートとなった軽EVの日産「サクラ」と三菱「eKクロス EV」。軽ターボモデルと比較し約2倍となる最大トルク195Nmを発揮する電動モーターを搭載し、力強く滑らかで、静粛性に優れた走りも魅力。
航続距離は最大で180km(WLTCモード)と、普段の買い物などに十分な実用性を有する。サクラとeKクロス EVの販売状況によっては、日本のEVマーケットが盛り上がる可能性もあるため、今後の試金石となるモデルだ。
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ラグジュアリーSUVの元祖とも言える「レンジローバー」は、2022年1月にフルモデルチェンジを果たし5代目へと進化した。
一目でレンジローバーとわかるシルエットはそのままに、最新のパワーユニットやドライバー支援システムを装備。走行性能や快適性、安全性や悪路走破性など、すべての面で高いパフォーマンスを兼ね備えている。
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2022年2月に登場したルノー「アルカナ」は、SUVの力強さと弧を描くルーフラインが特徴の5ドアクーペSUV。ボディサイズは全長4570mm×全幅1820mm×全高1580mm、ホイールベース2720mmで、ルノー・日産・三菱アライアンスにより開発されたモジュラープラットフォーム「CMF-B」を採用する。
パワーユニットは、輸入車では唯一となるフルハイブリッドシステム「E-TECH HYBRID」を採用し、このシステムは1.6リッター4気筒エンジンに、駆動用モーターとサブモーターのHSG(ハイボルテージスターター&ジェネレーター)、これらを繋ぐドッグクラッチを使用した「電子制御ドッグクラッチマルチモードAT」を組み合わせたルノー独自のハイブリッドシステムを搭載する。
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BMW「iX」は、フロントマスクにBMWのファミリーフェイスである「キドニーグリル」を装備し、ボディサイズは全長4955mm×全幅1965mm×全高1695mmというSUVスタイルの電気自動車。
「xDrive50」と「xDrive40」の2つのグレードを設定し、両モデルとも前後それぞれにモーターを搭載する4WDを採用した。xDrive50は、最高出力385kW/最大トルク765Nmを発揮し、一充電あたりの走行距離は650km、xDrive40は最高出力240kW/最大トルク630Nmで一充電走行距離は450kmとなる。
音で「駆け抜ける歓び」を体感可能とした「アイコニックサウンドエレクトリック」も設定され、走行モードに応じてサウンドを強調したり、サウンドをオフにすることも可能となっている。
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韓国のヒョンデが日本市場に投入した電気自動車が「アイオニック5」。EVならではの先進的なデザインを採用し、販売はディーラー経由ではなくオンラインで完結するなど独自の魅力を備えている。
海外では、2022年4月に発表された「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」をはじめ、ドイツや英国での「カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど世界的に評価の高い1台となっている。
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写真:日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員会、日産自動車、スズキ、トヨタ自動車、マツダ、本田技研工業、三菱自動車、ジャガー・ランドローバー・ジャパン、ルノー、BMW、ヒョンデ
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