今こそ復活して欲しい! クルマ好き界隈を賑わせた名車珍車7選
掲載 carview! 34
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昨今のクルマ界隈といえば、電動化の話題ばかり。もちろん悪いことではないのだが、こうした大きな潮流が生まれる前は、もっとクルマ作りの企画そのものに力が入っていて、今より創意工夫にあふれたモデルが多かった。
そんな意気込みに溢れた時代のクルマには、大ヒットしたモデルもあれば、販売面では今ひとつ奮わなかったモデルもあったけれど、チャレンジ精神に溢れていて面白かったことは確かだ。
ここではそんなクルマ好き界隈を賑わせてくれた、今にこそ登場してもらいたい名車7台を独断で選んでみたので紹介したい。
まずは、第1期SUVブームの火付け役となった2台のSUVから。1台は「トヨタ ハイラックスサーフ」。
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<写真:トヨタ ハイラックスサーフ(写真は2004年登場の7代目>
当時のSUVを語るうえでこのクルマを無視して語ることはできないほど輝いていたし、それ以前のスポーツカー大ブームからモテ車としての座を奪った1台でもあった。
初代ハイラックスサーフは着脱可能なFRP製ルーフを取り付けたピックアップ派生感が強いモデルだったが、大ブームとなったのは固定式ルーフを備え、今風のSUVスタイルとなった2代目以降のモデル。
フレーム構造のタフなシャシーながら、スタイリッシュで軽快感のあるスタイリングは、ランクルとも違う軽やかな個性をまとっていた。
残念ながら国内販売は2009年で終了してしまったが、高価で盗難も心配なランクルよりもっと気軽にSUVの楽しみを感じさせてくれた。今こそ復活してもらいたい1台だ。
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そのハイラックスサーフとライバル関係にあった1986年誕生の「日産 テラノ」。

<写真:日産 テラノ>
もう1台、三菱 パジェロなども存在したが、今回はテラノにスポットライトを当てたい。
こちらも元々ピックアップ「ダットサントラック」ベースのSUVとして生まれたが、スクエアなイメージのフロントマスクやピラーに内蔵されたリアドアハンドル、2ドアモデルの設定など、ヒネリのあるデザインによりハイラックスサーフとは異なる個性を放っていた。
ちなみに北米では今でも現役として販売されている。ここは、是非ハイラックスサーフとともに復活して、今一度日産 vs トヨタの競争を繰り広げてほしいところだ。
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そこから時代が進み、2007年に誕生したホンダのSUV「クロスロード」も紹介したい。
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<写真:ホンダ クロスロード>
初代は当時提携関係にあった「ランドローバー ディスカバリー」のOEM車のモデル名だったが、2007年に産声を上げた2代目ではFFベースのSUVに生まれ変わり、ボディサイズに比して非常に力強く見えるデザインと、コンパクトなボディに3列シートを配した空間効率の良さで魅力を放った。
残念ながらこの2代目でクロスロードは終売となってしまったが、「ハマー」全盛の頃、同様のボクシーなフォルム、かつ日本に合うパッケージングで登場したことは印象に強く、カッコよさとユーティリティ、SUVとミニバンの要素を併せ持つコンパクトクロスオーバーの先駆けだった。
誕生がやや早すぎた感はあるが、所帯臭さを感じさせないそのスタイリングは、今ならもっと人気を集められるのは間違いない。
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次は、皆が憧れたスポーツタイプモデルを見ていきたい。まずはバブル期にバカ売れした2ドアクーペの「ホンダ プレリュード」。
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<写真:ホンダ プレリュード>
スタイリッシュなエクステリアと生活感を感じさせないインテリアは、若者世代から大いに支持され「デートカー」なる異名も付いた。
当時は就職したらまずプレリュードのようなカッコいいスペシャリティーカーを買うことが皆の目標だった時代だ。
これに乗って、どこにいきたいとか、誰を乗せたいとか、そんな所有することで広がるまだ見ぬ世界への憧れを抱かせてくれた1台だった。
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同様に1991年に誕生した「スバル アルシオーネSVX」も紹介しなければならない。
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<写真:スバル アルシオーネSVX>
巨匠ジウジアーロのデザインスケッチをそのまま実写化したようなエクステリアは高級感とSF感にあふれており、スバルのフラッグシップとして圧倒的な存在感を誇った。
特に、サイドからルーフまで回り込むガラスキャノピーは圧巻で、そのデザインは登場から30年以上たった今でも新鮮さを保っている。
販売自体はバブル崩壊の影響もあって奮わなかったが、ブランドのイメージを引き上げ、熱烈なファンを獲得したという意味で、歴史的アイコンから外せない存在であり続けている。
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最後に独自の個性を持った「ファンカー」を紹介したい。まず取り上げたいのは「ホンダ エディックス」
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<写真:ホンダ エディックス>
一見、普通のコンパクトカーなのだが、最大の特徴は横3席×縦2列のシート配置となっていること。6名という定員自体は珍しくないが、3人掛けベンチシートのファミリーカーは稀有であり、家族全員が仲良く会話を楽しみながら移動する楽しみを予感させた。
とにかくスペース効率を高めて人員を詰め込むのではなく、コミュニケーションの在り方まで考えた提案は画期的で、ちょっとしたレイアウトの違いが移動の質を高める好事例と言えるだろう。
デザインの均質化が進む現代だからこそ、ホンダの独創的な発想が懐かしい。またこんな楽しみを予感させるクルマを生み出してもらいたいところだ。
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<写真:フォルクスワーゲン ゴルフカブリオレ>
初代ゴルフから長年設定されてきたこのオープンモデルは、オープンエアモータリングの楽しさを大衆に広め、日本国内でも多くの台数が販売された。
残念ながら、途中でラインアップからドロップアウトし、現行のゴルフには設定がなくなってしまったが、現実的な価格で夢を与えてくれるクルマとして、これほど復活が期待される車種はない。
オープンカーを一部の富裕層だけの特権ではなく、民主化させた存在として、ゴルフカブリオレは偉大。いつでも帰ってきてもらいたい存在だ。
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以上、クルマ好き界隈に驚きや憧れを抱かせてくれた名車珍車7台を紹介した。
どれもワクワクさせてくれる発想力から生まれ、万人受けではないにしても、ストライクゾーンに入る層には強いアピールを放ったモデルばかり。頼むから復活してくれ!
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