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【リベンジ】マツダがCX-70で狙うプレミアムスポーツSUV市場。日本導入は?

CX-70はどんなクルマ?

マツダの次世代を担う「ラージ商品群」の第一弾として、「CX-60」が2022年9月に発売されました。

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また、2023年1月には第二弾として、主に北米向けとなる3列シートSUVの「CX-90」が発表されています。

>>「CX-90」はマツダ史上最強の340馬力・直6ターボ搭載! 日本導入予定「CX-80」との関連は?

そのほか、2023年2月末時点で詳細は未発表であるものの、「CX-70」と「CX-80」という2つのモデルが「ラージ商品群」として、今後登場することが明らかにされています。

>>間も無く登場のCX-80はランクル並みに巨大? ほかのCXシリーズとの関係は?

CX-60とCX-70が2列シートSUV、CX-80とCX-90が3列シートSUVですが、CX-60とCX-80が主に日本や欧州向けのナローボディ、CX-70とCX-90が主に北米に向けたワイドボディモデルとなっています。

CX-90は海外専売車であるものの、2023年後半にも国内販売が開始されると見られるCX-80を占うモデルとして、日本のユーザーからも一定の注目を集めています。

一方、CX-70は「ラージ商品群」に属する4つのモデルのなかでは、国内において最も影の薄い存在となっています。そんなCX-70ですが、かつての日本国内でも販売されていたあるモデルと近いコンセプトの1台となっているようです。

CX-70はプレミアムスポーツSUVに

現在のところ、CX-70に関する公式な情報はそれほど多くはありません。

具体的には、「ワイドボディを備えた2列シートSUV」であることと「主要導入市場が北米など」であること、そしてほかのモデル同様に「各国の電動化ロードマップに対応し、様々な電動パワートレインの選択肢を提供する」などに限られています。

ただ、すでに発表されているCX-90から類推すると、搭載されるパワートレインは、3.3リットルの直列6気筒ガソリンターボエンジンとプラグインハイブリッドの「e-SKYACTIV PHEV」になると見られます。

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一方、単にCX-90のショートボディ版というわけでもなさそうです。CX-60がそうであるように、マツダが重視する「人馬一体」の走りを体現するモデルとしての性格がより強められると予想され、それにともなってよりスポーティなデザインが採用される見込みです。

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北米向けSUVとして2021年11月に発表された「CX-50」が、タフ系SUVという位置づけになっていることも、CX-70がプレミアムスポーツSUV路線を志向することの裏付けとなりそうです。

>>カッコ良すぎ! マツダがオフ系SUV「CX-50」を日本で販売しない理由とは?

北米における価格は、およそ3万ドル(約410万円)からになる可能性が濃厚です。この価格は、2万7550ドル(約376万円)からの「CX-5」と、3万9595ドル(約540万円)からのCX-90の中間に位置します。

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北米市場におけるCX-70のライバルは、トヨタ「ヴェンザ(日本名:ハリアー)」や日産「ローグ(日本名:エクストレイル)」、VW「ティグアン」などになると見られます。

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CX-70はCX-7の生まれ変わり?

マツダのプレミアムかつスポーティなSUVとして思い起こされるのが、かつて販売されていた「CX-7」です。

日本国内では2006年から2012年にかけて販売されていたCX-7は、マツダとしては初めてのクロスオーバーSUVであり、当時のマツダのフラッグシップモデルでした。また、現在のマツダのSUVモデルにも受け継がれている「CX」という記号を用いた初めてのモデルでもありました。

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搭載される2.3Lの直列4気筒ターボエンジンは、最高出力238PS/最大トルク350Nmを発揮し、6速ATとの組み合わせにより、SUVでありながらスポーティな走りを可能としていました。

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エクステリアデザインは、マツダの象徴でもあるロータリーエンジンを搭載したスポーツカー「RX-8」と共通のイメージを採り入れつつ、SUVらしいワイルドさも表現されています。

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CX-7は、現在ではトレンドとなっているクーペスタイルのSUVの先駆けとも言える存在でした。

CX-70でリベンジなるか?

しかし、実際にはCX-7の販売状況は決して好調とは言えず、マイナーチェンジでのデザイン変更や装備の見直しなどによる値段の改定などが行われたものの、販売台数が大きく回復することはありませんでした。

CX-7が苦戦した根本的な原因は、当時のマツダのブランド力にあります。値引き販売とリセールバリューの低さが招いた、いわゆる「マツダ地獄」と呼ばれる状態が続いていた当時のマツダにおいて、CX-7は「プレミアムなクルマ」ではなく「割高感の強いクルマ」ととらえられてしまったようです。

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つまり、当時のユーザーがマツダに求めていたのは「プレミアムなクルマ」ではなかったことが、CX-7が苦戦した大きな要因だったと言えます。

その後、マツダはブランド力向上のための取り組みに注力しました。その結果として登場したCX-5をはじめとするSUVは、世界的な大きなヒットモデルとなり、近年のマツダ躍進の基礎を築きました。

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CX-7が登場した当時と現在では、マツダのブランドイメージも大きく変わっています。そうしたなかで、かつてのCX-7とコンセプトの近い、プレミアムかつスポーティなSUVとして登場すると見られるCX-70は、マツダにとって「リベンジ」を賭けたモデルと言えるのかもしれません。

日本への導入は予定されていませんが、CX-70が世界的に支持される可能性は十分高いと言えそうです。

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