1970年~1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)と『GQ JAPAN』編集部のイナガキ(少年I)のふたり。今回取り上げるのは、かつて日本でも販売されていたシボレーのSUV「タホ」(初代)だ。
アメ車感たっぷり
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少年I シボレー・タホってご存知ですか?
少年O アメリカでは「トラック」と呼ぶユーティリティ・ビークルですよね。基本はシングルキャブで荷台にあたるところにハードトップを載せたようなスタイル、私は大好きです。
探偵 いかにも“アメ車”っぽいスクエアなデザインで、ヨーロッパのSUVとは一線を画しますよね。長い歴史があるからでしょうか。
少年O シボレーが最初にトラックを作ったのは1918年まで遡ります。
少年I 100年以上もトラックを作り続けているとは驚きです。プロダクトとして見た場合、ある時期までのアメリカ車はものすごくパワフルで、クルマ好きは興味を惹かれますよね。
探偵 今はパワフルなSUVを世界中のあらゆるメーカーが手掛けていますから、時代は変わりましたね。
少年O タホのオリジンは1970年に発売されたGMC「ジミー」です。1995年にGMCからシボレーに移って、車名もタホになりました。ボディやエンジンのバリエーションは多岐にわたりますが、日本に正規輸入されていたのは、全長4.8mの車体に、5.7リッターV8エンジンを搭載したモデルですね。
少年I 今回、探偵団で採り上げるタホ・スポーツは、1997年型。私が東京・東大泉の「U.N.E(ユーエヌイー)」というショップで偶然出会ったものです。迫力ある2ドア・ボディが個性的で、思わず惹かれました。
探偵 2ドアのSUVって、日本だとスズキ「ジムニー」ぐらいしか選べないですよね。昔は三菱「パジェロ」やトヨタ「ランドクルーザー・プラド」などにもありましたが。
少年O GMのトラックは、1990年代後半からデザインが大きく変わって、よくいえば洗練性が上がり、悪くいえば乗用車っぽく見えるようになってしまいました。かつては、金属の塊のようで、“道具感”が魅力的でした。今回のタホ・スポーツは、昔の米国製トラックのよさを感じさせるギリギリのところで踏ん張っているデザインですね。そこが少年Iには魅力的だったんでしょう。
探偵 これ、あまりにもほかのSUVと違うデザインだから、街中で目立ちそうですね。そもそもタホ・スポーツを日本で見たことがありません。
少年I さきの「U.N.E」でオーナーを務める宇根陽介さんは、「ヤナセの正規輸入車である点を含めて、かなりのレア車です」と、言っています。
少年O 新車で発売されていたときは、売れ筋はシボレー「ブレイザー」でした。タホ・スポーツはカタログの隅っこに載っているだけ。でも当時乗ったときも、トルクのかたまりのようなエンジンと、セパレートシャシーによる独特のゆるい乗り心地が印象的でした。アメ車好きにはたまらない1台だったように記憶しますが、おそらく2ドアというのがネックになっていたように思います。
俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記をもっと見る
俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.21──ホンダ シティ・ターボII1970年~1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)とGQ JAPAN編集部のイナガキ(少年I)のふたり。今回取り上げるのは、“ブルドッグ”の愛称でおなじみの初代シティ・ターボIIだ!俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.13─日産・フェアレディZ(2代目)1970年~1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)とGQ JAPAN編集部のイナガキ(少年I)のふたり。今回取り上げるのは、2代目の日産フェアレディZ。なんと、日本では希少な北米仕様だ。俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.20─三菱ランサーエボリューションIX1970年~1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)とGQ JAPAN編集部のイナガキ(少年I)のふたり。今回取り上げるのは、多くの人が復活を望む三菱自動車(以下、三菱)の「ランサーエボリューション」だ!俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.18─いすゞ・ピアッツァ(初代)1970年~1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)とGQ JAPAN編集部のイナガキ(少年I)のふたり。今回取り上げるのは、いすゞの流麗な2プラス2モデル、初代「ピアッツァ」だ。俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.12─トヨタ・セルシオ(初代)「ボ、ボ、ボクらは少年探偵団・ヤングタイマー探訪記第2部」のはじまりです。1980年代、1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)とGQ JAPAN編集部のイナガキ(少年I)のふたり。取り上げるのは、世界の高級車を変えたとも言われる[トヨタ](https://toyota.jp/index.html){: rel="nofollow" target="_blank"}の初代「セルシオ」だ。エラぶっている感じは一切ナシ
探偵 運転させてもらって、おなじことを感じました。80km/hぐらいのスピードで流すと、独特のゆるさもあって、リラックスできますね。
少年I ファブリックを使ったシートは、びっくりするくらいフカフカ!
探偵 インテリアの雰囲気と乗り味は、妙に調和がとれています。これは当時のアメリカ製トラックでないと手に入らないんじゃないですか?
少年O 欧州製SUVだと、ボディサイズとクルマのポジショニングが結びついていたりします。大きなクルマだと、内装はウッドとレザーで、ことさら高級感が強調されています。アメリカ車の場合は、そんなことありません。きわめてナチュラル。そこがいいですよね。
探偵 PVCビニールと金属とファブリックを組み合わせたインテリアは、エラぶっている感じが一切ありません。
少年I さきの宇根さんは、シボレー「C1500 454SS」という7.4リッターエンジン搭載のパワフルな大型ピックアップを探して販売したこともあったとか。マニアックな車種を好んで扱っているそうです。
探偵 誰もが当たりさわりのないモデルばかり扱うようなったら、味気ないですもんね。
少年O アメリカ製のトラックをみると「用の美」って言葉を連想します。大正後期から昭和初期にかけての「民藝運動」の指導的立場にあった柳宗理がさかんに唱えたもので、無名の職人による手仕事の素晴らしさに目を向けるべきだという評価基準を意味します。
少年I 1980年代までのアメリカ製トラックって、オノやストーブ、ヤカン、ランタンなどを連想するアウトドア感たっぷりの作りが魅力ですよね。デザイザーの技量が相当高かったんでしょうね。
少年O アメリカ車といえば、毎年、モデルイヤーが変わるたびに、ちょこちょこいろんなところに手を入れます。グリルのデザインを変えるとか、テールゲートのプレスラインをいじったり。そのかわり、米国車は定番デザインがなかなか生まれない。毎年どこかしら違うので。
探偵 厳密にモデルイヤーを定めて、好みのモデルを探すのは、マニア心をくすぐりますけどね。
少年O タホ・スポーツの場合、そんなに変わっていないかもしれませんが。
少年I 内燃機関搭載車に乗れるうち、こんなワイルドなクルマに乗りたいです。
少年O 排ガスの有害成分をトラップする触媒をきちんとつけたうえでなら、その選択はおおいにアリではないかと思います。
探偵 古いクルマの魅力は大きいって、いまさらながら思います。
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俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.19─ポルシェ911(タイプ964)1970年~1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)とGQ JAPAN編集部のイナガキ(少年I)のふたり。今回取り上げるのは、近年、中古車市場での高騰が止まらないポルシェ911のタイプ964だ。俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.15─メルセデス・ベンツ560SEC1970年~1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)とGQ JAPAN編集部のイナガキ(少年I)のふたり。今回取り上げるのは、探偵が以前より気になっていたメルセデス・ベンツのラグジュアリークーペ「560SEC」だ。Cars俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.5──シトロエンCX「ボ、ボ、ボクらは少年探偵団・ヤングタイマー探訪記第2部」のはじまりです。1980年代、1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)とGQ JAPAN編集部のイナガキ(少年I)のふたり。取り上げるのは、[シトロエンのCX](https://web.citroen.jp/brand/gallery/catalog/pdf/cx/citroen_cx_series.pdf){: rel="nofollow" target="_blank"}だ。【プロフィール】
俳優・永山絢斗(ながやまけんと)
1989年3月7日生まれ。東京都出身。2007年『おじいさん先生』(日本テレビ系列)で俳優デビュー。連続テレビ小説『おひさま』や『べっぴんさん』(NHK総合)、『ドクターX~外科医・大門未知子~ 第5シリーズ』(テレビ朝日系列)、そして2021年には『俺の家の話』(TBS系列)に出演。映画では2010年の『ソフトボーイ』で第34回日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞。
出演情報/
・ドラマ「インビジブル」(TBS系列)
・映画「冬薔薇」2022年6月3日(金)全国ロードショー
・WOWOWオリジナルドラマ「ダブル」6月4日(土)22時30分より放送・配信スタート
・映画「峠 最後のサムライ」2022年6月17日(金)全国ロードショー
・映画「LOVE LIFE」2022年秋 全国ロードショー
衣装問い合わせ先/
N21 表参道
03-3746-0021
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-3-17
【俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記】
メルセデス・ベンツ500E
ランチア・デルタHFインテグラーレ
マセラティ・ギブリ(2代目)
メルセデス・ベンツGクラス(2代目)
アルファロメオ・スパイダー(初代)
日産PAO
スバル・レガシィ・ツーリングワゴン(初代)
ユーノス・ロードスター(初代)
ホンダ・NSX(初代)
シトロエンCX
メルセデス・ベンツSクラス(W126)
ローバー・ミニ
フェラーリ360モデナ
フォードRS200
フォード・エスコート(マーク1)
マツダRX-8
トヨタ・セルシオ(初代)
日産・フェアレディZ(2代目)
フォルクスワーゲン・ビートル(タイプ1)
メルセデス・ベンツ560SEC
フォルクスワーゲン・コラード
アストンマーティンDB5
いすゞ・ピアッツァ(初代)
ポルシェ911(タイプ964)
三菱ランサーエボリューションIX
ホンダ シティ・ターボII
まとめ・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) スタイリスト・Babymix ヘア&メイク・新宮利彦
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