新型フィット試乗。プラットフォームを刷新しなくとも好印象の仕上がり
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:本田技研工業株式会社 139
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:本田技研工業株式会社 139
2001年にデビューして以来、グローバルで750万台以上、日本国内で約268万台を販売したホンダのベストセラーコンパクトカーの「フィット」がいよいよモデルチェンジする。この秋に開催された東京モーターショーですでにその姿と仕様は明らかになった。
本来は年内に発売予定だったが、2020年2月へと延期。電動パーキングブレーキシステムの不具合が見つかって生産が止まっている軽自動車のN-WGNと同じ部品を使うことになっていたからだ。ファンと販売現場にとっては辛い待ち時間が発生したが、発売されてしまえば大ヒットするはずだ。それぐらい素晴らしい第一印象を得た。
新型は従来型同様、すべて5ドアハッチバックで、サイズは従来型とほぼ変わらない。パワートレーンは2種類。1.5リッターエンジンと組み合わせられるハイブリッド仕様と、1.3リッターエンジン+CVTのノンハイブリッド仕様がある。幅広いグレードでFWDと4WDを選べる。
筋肉質で男性的なスタイリングだった従来型とは一変し、新型はフェミニンとまでは言わないが、優しい顔つきとフォルムになった。不評だった従来型のボディサイドの稲妻みたいなキャラクターラインはなくなった。デザイナーの白鍾國(ペク・ジョングク)さんによれば「ギュンギュン系からの脱却」だそうだ。エクステリアデザインのモチーフは柴犬。顔つきはハコフグのようでもある。
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