新型フィット試乗。プラットフォームを刷新しなくとも好印象の仕上がり
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:本田技研工業株式会社 139
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:本田技研工業株式会社 139
乗り心地はよかった。いろいろ端折って表現するなら、低速でも高速でもソフトな印象。ひとつは足まわり、もうひとつはシートにその理由があるようだ。フロントサス、ボールジョイント、スタビリンクなど、足まわりの徹底的な低フリクション化によって、スムーズな足の動きを得た。
シートについては背もたれの内部の構造を、一般的なSバネ構造(よく見る波打った針金が何列も縦に並んでいるタイプ)から、MAT構造(縦横に構造材が配置され、より全体で体重を受け止めるタイプ)へと変更した。確かに腰から背中にかけてまんべんなく圧がかかっているようで、座り心地がよい。
新型には「BASIC(ベーシック)」「HOME(ホーム)」「NESS(ネス)」「LUXE(リュクス)」「CROSSTAR(クロスター)」という5つのパッケージが用意される。ホームは明るい色のオシャレ家具に囲まれたような内装、リュクスはレザー仕立て、クロスターは流行りのクロスオーバーといった具合に、それぞれネーミングから想起されるような内外装の仕立てになっている。
ネスだけイメージがわかなかったのだが、語源というか由来は「フィット+ネス」だそうで(ダジャレかよ!)、ワンダーコアみたいにシートでギッコンバッタン腹筋を鍛えられるのかなと思ったが、そうではなくあくまでスポーティーなイメージに仕立てたそうだ。結局、奇をてらっていないベーシックかホームを気に入る人が多いのではないだろうか。
新型がプラットフォームを刷新せず従来型を流用したと聞き、あまり期待すべきではないのかなと思っていたが、1時間程度の試乗ではあるが印象はよかった。自動車メディアはプラットフォームを刷新してこそ真のフルモデルチェンジといった見方をしがちで、自分の中にもそういう考えがないとは言えないが、必ずしもそうではないということを9月末に乗ったこの新型フィットと、12月頭に乗ったフォルクスワーゲンの新型「ゴルフ」で知らされ、反省した。
新型フィットは発売がずれ込んだことで、奇しくも最大のライバルであるトヨタ「ヤリス」(同じく20年2月発売)とガチンコ勝負を繰り広げることになった。同年後半には日産「ノート」がモデルチェンジするという噂もある。オリンピックイヤーは国産ハイブリッドコンパクトカーによる熱い販売争いでも記憶される年になるかもしれない。
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