パワーも快適性も装備も“軽バン”をブッちぎり。遊びもOK「Nバンイー」に向いてる人、いない人
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:ホンダ技研工業 16
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:ホンダ技研工業 16
軽商用バンのホンダ「Nバン(N-VAN)」に追加された電気自動車バージョンの「Nバンイー(N-VAN e:)」のプロトタイプ(ナンバープレートが付いていないだけで市販車と同じ)にクローズドコースで試乗した。
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Nバンイーはエンジンと燃料タンクの代わりに、リチウムイオンバッテリーと電気モーターを搭載し、前輪を駆動する。バッテリーの総電力量は29.6kWhで、一充電走行可能距離は245km(WLTC)、普通充電は3.2kWなら8.5時間、6.0kWなら4.5時間で満充電となる。
急速充電にも対応していて、50kWなら30分で80%まで回復する。もちろん245kmというのはカタログ値であり、実際にはそんなに走行できないと考えていたほうがよいのだが、エンジニアによれば、例えば寒い時期に暖房をMAXで使って最大積載量で走行するなど、最悪の条件であっても100kmの実走行を確保できる総電力量を確保したという。
エンジン付きの軽自動車に最高出力64psのターボモデルと55ps前後の自然吸気モデルがあるように、Nバンイーにも同64psと同53psの2種類が設定される。e:FUN(4人乗り・64ps、291万9400円)を最上級に、e:L4(4人乗り・64ps、280万9400円)、e:L2(2人乗り・53ps、265万9800円) 、e:G(1人乗り・53ps、254万9800円)の4グレードが設定される。
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e:FUNを除く3グレードは急速充電なしを選ぶことも可能で、その場合、11万円安い。CEV補助金はどのモデルも軽自動車の上限である55万円となる。加えて自治体ごとに設定される補助金が上乗せされるのは他の電気自動車と同様。商用車ながら装備が充実していて趣味性の高い軽乗用車としての用途が期待される最上級のe:FUNは電気軽乗用車の日産サクラ、三菱eKクロスEVを意識した値付けになっている。
(次のページで圧倒的な加速を解説)
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