世界で人気高まるTCRシリーズ。ゴルフのTCRマシンは異次元の走りを見せた
掲載 更新 carview! 文:竹花 寿実/写真:竹花 寿実
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私は今回、9月22~23日にドイツ・ホッケンハイムリンクで開催されたドイツ国内シリーズ「ADAC TCRジャーマニー」最終戦で、VWモータースポーツが開発した「VW ゴルフGTI TCR」の最新バージョンの走りを、幸運にも体験する事ができた。
VWゴルフGTI TCRは、初代モデルが2015年夏に発表され、2016年シーズンから世界中のシリーズ戦や、ニュルブルクリンク24時間レースをはじめとした耐久レースのTCRクラスに投入されている。現行の2018年モデルは、エンジンこそデビュー当時と同じ2.0リッター直4ターボだが、最高出力350PS/6200rpm。最大トルク420Nm/2500rpmと、当初から20PSと10Nmの性能アップを果たしている。
このスペックは、ゴルフ・シリーズの最強モデルであるゴルフRと比較すると、40PSと20Nmも上回っており、改造範囲が詳細に限定されているとはいえ、TCRマシンがいかにハイチューンであるかが判るというものだ。しかも、ゴルフGTI TCRは6速シーケンシャルのレーシングトランスミッション(オプションでDSGも選択可能)が組み合わされ、駆動方式は4WDではなく2WD(前輪駆動)だ。相当な暴れん坊である事が容易に想像できる。
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