マイチェンしたトゥインゴに試乗。質素だし速くもないけど乗って楽しいクルマ
掲載 更新 carview! 文:サトー タケシ/写真:編集部
掲載 更新 carview! 文:サトー タケシ/写真:編集部
市街地を抜けて高速道路に入っても、乗り心地の快適さが損なわれることはない。むしろフラット感が強調されて、ひとクラス大きなクルマに乗っている気にもなる。ただし、さすがに高速道路では0.9リッター直3ターボをブン回す場面が出て来て、合流や追い越しではアクセルペダルをベタ踏みとなる。
ここで感心するのが、6速EDCの出来のよさだ。アクセルペダルを踏み込むと素早くギアを落として、エンジン回転が跳ね上がる。変速の速さといい、ほとんど変速のショックを感じさせない滑らかさといい、さすがにツインクラッチ式のATだとうならされる。このご時世にスペックでクルマを論じることはバカバカしいけれど(本日3度目)、このクラスのコンパクトカーでツインクラッチ式ATをおごっているのはごく少数だろう。
高速道路でもうひとつうなったのは、直3ターボの回転フィールがスポーティなことだ。前述したようにパワフルではないけれど、高回転では乾いたイイ音とともにソリッドに回る。そしてこのエンジンフィールは、ワインディングロードに入ってから、さらにドライバーを喜ばせた。
ワインディングロードの登り勾配では、直3ターボはキュイーンとキモチよく回転を上げるけれど、車速はついてこない。車速がついてこない、というのは控え目な表現で、遅い。がんばれトゥインゴ! と励ましたくなるのは、このクルマが持っている小動物的なキャラの賜物だろう。
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