アウトランダーPHEVの次世代4WDで氷上走行
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:小林 俊樹
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ちなみにアウトランダーPHEVは去年、欧州で約1万2000台も売れたとか。特にオランダや北欧はバカ売れで、それは原理主義的にCO2排出に厳しい国だけに、1km走行当たりのCO2排出量が44gと計算されるこのクルマにかなりの補助金が出るからだが、決してそれだけでもない。繰り返すが、大人5人と荷物がたっぷり載り、ロング走行も可能なSUV型PHEVというのは、将来の電動自動車として最も現実的な解なのだ。
実は今、EV界で成功しているのは高額なテスラ・モデルSを除くとあまりない。最も台数の多い日産リーフはアメリカでは売れ始めてるようだが、日本では伸び悩んでるし、やはりフル充電状態から200km走れるか走れないかの性能には不安が残る。その点、アウトランダーPHEVはまるで欠点がなく、価格も300万円台からと激安だ。
そして日本のように原子力が危ぶまれると火力発電がほとんどになる国も多いが、アイスランドのように電力は自然エネルギー100%、地熱と水力ですべて賄っているというステキ過ぎる国もある。そういう国にとっては、アウトランダーPHEVはまさにリアル。ノドから手が出るほど欲しいクルマなのだ。
去年の東京モーターショーで明らかになったことだが、今後三菱はこの“SUV型PHEV”という路線でグイグイ進むという。将来、もっとでかいパジェロクラスはもちろんRVRクラスでも出るはずだ。
今後のエネルギー政策にもよるが、日本で電気自動車は伸びるか伸びないか良くわからない。だが、世界のどこかにはこのアウトランダーPHEVを始めとするSUV型PHEVを求める国が確実にある。将来「あの国はなんだか三菱ばっかりだったよ」というウワサ話がでるかもしれないのだ。それくらいポテンシャルを持つクルマなのであーる。
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