BMW新型X3はスポーティさと快適性の好バランスでライバルを凌ぐ
掲載 更新 carview! 文:石井 昌道/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:石井 昌道/写真:篠原 晃一
2000年に初代X5を発売したBMWは、プレミアム・ブランドのなかで真っ先にSUVを世に送り出したメーカーであり、ブームの火付け役ともいえる。だが、SUVは一過性のブームではなかったようで着実にシェアを伸ばし続け、いまでは乗用車のメインストリームになろうかという勢いだ。BMWがSUV(スポーツ・ユーティリティ・ヴィークル)ではなくSAV(スポーツ・アクティビティ・ヴィークル)と呼ぶXシリーズも、いまではBMW全体の1/3を占めているという。
そのXシリーズのなかで中核をなすX3がフルモデルチェンジを受けて3代目となった。大型化されたキドニーグリルを中心にフロントマスクは立体感が増し、ワイドなエアイントレットなどでよりスポーティに。空力性能を意識した美しいルーフラインでエレガントなシルエットともなっているが、明確なキープコンセプトであり目新しいというほどではない。
最近はBMWやアウディ、メルセデス・ベンツなどプレミアム・ブランドを牛耳っているジャーマン3は熟成されたコンサバなデザインで王者の風格を漂わせる一方、ドイツ以外で勢いのあるボルボやジャガー・ランドローバー、レクサスなどは攻めのデザインで勝負に出ている対比が興味深い。ハードウェアにしてもドイツ一強というわけではなくなりつつあり、競争は激化してきている。
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