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新型5シリーズツーリングは新世代ディーゼルで静粛性向上。ミニPHEVも試乗

直4ディーゼルは新エンジンで静粛性が大幅に向上

ミュンヘン郊外のガーヒングにあるBMWプレスセンターを起点にミュンヘン南西部の大きな湖まで520dツーリングでドライブを楽しむ。まず感じたことは車内の静けさだ。静粛性は格段に向上している。ガチャついたエンジンノイズはまったく聞こえてこない。アクセルペダルを踏んだときにもモゴモゴッという感じの燃焼音か排気音が遠くで聞こえるだけだ。

新型エンジンになったからといってここまで静かになるとは驚いたが、その秘密はボディ側にあった。エンジンルームをカプセル化して音が外に漏れないようにしたのだ。キドニーグリルのシャッターも貢献しているかもしれない。さらにエンジンマウントも改良して振動が出ないようにしているが、これはアイドリングストップからの再始動での振動の小ささにも寄与している。さらにエンジンルームとキャビンを隔てるバルクヘッドにも静音対策をして音を車内に伝えないようにしているという。

5500rpmからレッドゾーンが始まるタコメーターは、Dレンジでアクセル全開にして加速していっても、4200rpmで自動シフトアップしていく。マニュアルモードで引っ張っても5000rpmまで届かない。低回転域から太いトルクが発生するから高回転まで回す必要もなければ、回しても意味がないのだ。アウトバーンでは200km/h巡行は楽だった。エンジン回転数は2800rpmで車内も静かさを保っている。カタログ上の最高速は230km/hだが、実際にはそれをオーバーするところまで試したが、風切り音も気にならない。ドイツならビジネスエクスプレスとして活躍できそうだ。

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