「次期スープラ」開発は共同か独自か？ スポーツカー受難の時代にトヨタに残されたリアルな選択肢の中身

BMW Z4

次期スープラを左右するBMWの動向にも暗雲

ある業界関係者は、スープラの将来について次のように話します。

「『もっといいクルマづくり』を掲げている近年のトヨタにとって、スポーツカーはなくてはならない存在です。

今後はさらに電動化が進むと見られていますが、そのなかでもそうしたコンセプトは変わらないはずです。

そのように考えると、このまま『スープラ』の名称が途絶えてしまう可能性は低いと思います。

次期スープラを占うためには、BMWの動向を知る必要があります。

というのも、現行のGRスープラはBMWとの共同開発によって生まれたモデルであり、『Z4』と多くの部分を共有しているためです。

もし、次期GRスープラが現行のものと同じ方向性であるならば、遅かれ早かれ次期Z4も登場すると思われます。

ただ、BMWは次期Z4について口を閉ざしたままです。

それどころか、Z4およびGRスープラの生産をおこなっているマグナ・シュタイヤーのグラーツ工場では大規模な人員削減をおこなっているなど、次期型の登場に対して暗雲が立ち込めています。

こうした背景を考えると、次期GRスープラは良くも悪くもまったくあたらしいモデルになるのではないかと思います」