【軟派なSUVとは別次元】「アウトランダー」と「トライトン」が雪上で見せた“三菱四駆の頼もしさ”の正体とは
掲載 carview! 文:塩見 智/写真:篠原 晃一 35
掲載 carview! 文:塩見 智/写真:篠原 晃一 35
三菱「アウトランダーPHEV」は昨年、姿はほとんどそのままに、中身をごっそり、もう“別モノ”と考えた方が良いレベルで変更して登場した。
国産PHEVの先駆者として、これまでも十分に商品力のあるPHEVだったが、“PHEVの心臓”ともいえる駆動用バッテリーを変更したことで、パワーだけでなく走りの洗練度も増した。
同社は「国産ジープ」やその後を継ぐ「パジェロ」を長年生産してきただけあって、4WDにひとかたならぬ思い入れもつ。
いっぽうで、「i-MiEV」を量産車初のBEVとして発売したことからもわかるように、いち早くクルマの電動化に活路を見出そうとした三菱は、昔から得意としてきた4WD制御技術と電動パワートレインを組み合わせた。それを商品に落とし込んだのが「S-AWC(スーパー・オール・ホイール・コントロール)」を採用したアウトランダーPHEVだ。
2.4L直4ガソリンエンジンは主に発電を担い、発電した電力は駆動用バッテリーに蓄え、前後のモーターに供給して四輪を駆動する。高速巡航時にはエンジンが直接駆動を担う。
マイナーチェンジでバッテリーの総電力量が20kWhから22.7kWhへ増加しただけでなく、従来の日産開発の“BEV向け”のバッテリーから三菱開発の“PHEV向け”のバッテリーに差し替えた。エンジニアいわく、これによってよりレスポンシブな電力の出し入れが可能となったという。
(次ページに続く)
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