スズキのデザイン力が炸裂! 話題の「イグニス」、完成度はいかに?
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:篠原 晃一 1
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いかにもマニア受けしそうな欧州風の骨太デザイン、コンパクトサイズ、ハイトワゴン・パッケージ……の「スズキ・イグニス」に、かつてハンガリーから輸入販売されていた「スプラッシュ」を重ねる人も多いかもしれない。
まずは日本市場からスタートするイグニスだが、そもそもはグローバル商品。将来的には欧州投入も予定されており、スプラッシュの後継機種的な役割も織り込まれてはいるようだ。しかし、イグニスの商品企画担当氏は「これはスプラッシュの後継車ではありません」とハッキリと言う。
聞けば、そもそもスプラッシュにはイグニスを特徴づけているSUV的なコンセプトは想定されていなかった。スプラッシュがパーソナル・コンパクトカーなら、イグニスはさしずめファミリーユースやレジャー用途にも配慮したミニマム・クロスオーバーだ。
また、日本で生産されなかったスプラッシュに対して、イグニスの、少なくとも日本仕様は、静岡県の相良工場でソリオと混流生産される。スズキとGMの提携関係はすでに切れているので、スプラッシュのときのように欧州GM(欧州名オペル/ヴォクゾール・アギーラ)にOEM供給される予定はまったくない。
さらに言うと、イグニスの基本骨格はソリオと共通のグローバルAプラットフォームを土台とする。ちなみに、次期スイフトはスズキでいうB/Cプラットフォームをもとに開発中……とのウワサ。つまり、イグニスは、スイフトと共通プラットフォームだったスプラッシュよりひとクラス下のサブコンパクト・クラスなのだ。そう考えると、イグニスの価格設定(138.24万円~)はけっこう高めの気もする(スプラッシュの最終価格は132.4万円だった)。
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