スズキのデザイン力が炸裂! 話題の「イグニス」、完成度はいかに?
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:篠原 晃一 1
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ISG(モーター機能付き発電機)を内蔵した1.2リッター・マイルドハイブリッドのパワートレーンは、3.757という最終減速比まで含めてソリオ・ハイブリッドと共通。細部のチューニングも変わっていないという。
それでいて、車重はソリオより成人男性ひとり分(70~100kg)も軽いのだから、イグニスの動力性能はとても活発である。最上級の「ハイブリッドMZ」にはシフトパドルもつく。操縦性にもショートホイールベースらしい快活さがあるので、ちょっとしたスポーツハッチばりの味わいである。
シャシーのデキについては、他メディアやモータージャーナリスト諸氏のSNSコメントなどを見ると、あまり芳しくない評価も散見される。なかでも「乗り心地、とくに後席のそれがよくない」とか「限界が低い」といった種類の指摘が目立つ。
スズキが「後継車ではない」と言っているのに何度も引き合いに出して恐縮だが、そうした評価の背景には、異例に高度な高速スタビリティと剛性感たっぷりのパワステやシートを誇ったスプラッシュのイメージによるところも大きいのでは……とも思う。
スプラッシュの開発はスズキだったが、その主要納入先である欧州GMは独アウトバーンでの安定性にこだわり、企画開発段階からその意向が色濃く反映された。スズキが提示したプロトタイプは、欧州GMに何度も突き返されて、スプラッシュは最終的にああいうクルマになったのだ。対して、イグニスはスズキが企画・開発・生産して、スズキの自前ネットワークだけで販売される純粋なスズキ車である。
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