新型アルトに速攻試乗! 見た目はファニーに、中身は質実剛健な進化を遂げている
掲載 carview! 文:塩見 智/写真:篠原 晃一 90
掲載 carview! 文:塩見 智/写真:篠原 晃一 90
2014年に発売され、つい先日まで売られていた先代の「スズキ アルト」が好きだった。車台から一新され、大幅な軽量化を果たした意欲作で、著名な日本人カーデザイナーが関与したと噂されるベースモデルのデザインも秀逸だった。台形が特徴的なヘッドランプや、リアコンビランプをゲートではなくバンパーに埋め込む処理が斬新で、ヨーロッパのベーシックカーのような趣きがあった。ターボエンジンを搭載するスポーティーバージョンの「アルト ワークス」もこの世代で久々に復活した。
2021年12月に発売された9代目となる新型アルトは、ヘッドランプ形状に先代の面影を残すが、全体のフォルムは変わった。やや丸みを帯びた。全高も高くなった。初めて画像を見た時にはボディ全体の輪郭がぼやけたように見え、やや戸惑った。先代を初めて見た時のような衝撃はなく、どこかの何世代目かにこんなのなかったっけ? と感じたが、実際に見るとキュートに見えないこともない。
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