大ヒットか。シエンタに策士トヨタの底力を見た
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
いや、恐るべし。久々トヨタの底ヂカラであり、企画力を見た気がしましたわ。そう、新型シエンタ! シエンタと言えば初代は40歳以上のファミリーやクルマ業界の人間しか覚えてないようなアットホームなミニバン。
なにしろ発売は今から12年も前で、当時は全長4mちょいのコンパクトサイズや丸目の癒し系マスク、その割りに大きな両側スライドドアが売り。ズバリ同じくスライドドア自慢のコンパクトカー、ポルテの3列シート版といった印象で、あくまでも人畜無害なイメージであったはず。
しかもいまやミニバン界はリストラの嵐。中でも5ナンバーサイズは過酷で、カッコと走りとそこそこの使い勝手を兼ね備えたホンダ・ストリーム&トヨタ・ウィッシュ路線はホンダ・ジェイドが受け継いだが日本で先はなさそうだし、一時あったプチオデッセイとも言うべきイプサムやらガイアもほぼ完全に消え去っている。要するにギリギリまでスペースを優先したノア&ヴォクシーやステップワゴンなどの箱型以外は死に絶えつつあったと言っていいわけですよ。
ところがここに来て、突如2代目がクローズアップ! それも有名ラテン系サッカー選手と滝川クリステルを使った“トヨタの走るスポーツバッグ”という新たなイメージ戦略を擁して発売2週間強で受注3万8000台!! の驚異の大ヒット達成!
ホント、今の自動車業界でこんなゴーインな売り方できるのはトヨタだけですって。
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