新型カングーに隠されたルノーマジックとは?
掲載 更新 carview! 文:まるも 亜希子 /写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:まるも 亜希子 /写真:菊池 貴之
フランスの街を歩いていると、あちらコチラで黄色いカングーに出会う。オムレツのような優しい黄色は、石畳の道やクラシックな建物、はたまた広大なブドウ畑を背にしても、とてもよく映える。そのカングーが、フランスの郵便局(LA POSTE)の配達車なのだと知った時、「なるほど、そうきたか!」と感心したものだ。コンパクトなボディで取り回しに優れ、カーゴスペースは広大で、観音開きのリアゲートだから大きくも小さくも開けられる。入り組んだ路地から農道までを走り回り、1通の封筒から大きな荷物までを運び、出し入れするには打ってつけだ。それにあの愛嬌たっぷりのマスクは、誰かから誰かへの思いを満載にして走っているんだという、ワクワク感を承知しているかのよう。ポストマンのパートナーとして、カングーほどハマるモデルは思い浮かばないほどだ。
そして、日本ではほとんど知られていないと思うが、カングーはなんと、サハラ砂漠2500kmを走破する通称ガゼルラリーにも出場している。エントラントはLA POSTE。郵便配達車そのままのボディカラーで、砂丘をヒョイヒョイと越えていくのをこの目で見たのだから、間違いない。カングーは手紙を運んでいるだけでなく、こんなタフな一面もあるんだと、衝撃を受けつつすっかり大ファンになった私だった。
そんな先代カングーは1997年のデビュー以来、世界累計250万台以上が販売され、遅れて2002年に導入された日本でも9000台以上と、ルノー・ジャポンの人気ナンバーワン・モデルとなっている。30代のファミリー層がメインユーザーというが、女性や自営業の割合が多いのも特徴だ。愛嬌があって働き者で、走りはしっかりタフという、なかなか他に見当たらないキャラクターは、保守的と言われる日本市場でもキラリと光る。今回、日本にやってきた新型カングーはずいぶんと大きくなっているが、その魅力はどうなっているのか期待半分、不安半分で試乗に臨んだ。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
1年で終了!? スバル新「BRZ”ファイナルエディション”」発表! 700万円超え&ゴールドホイール採用の「スポーツコンパクト」独に登場
【編集部員が体験してきました】アバルト・ドライビング・アカデミー2024 忘れられない1日に
充電中にどこ行く? 新サービス「EVごはん」開始…待ち時間に立ち寄れるお店情報
お米を運んで東北から北関東をぐるり1周! トラックドライバーの仕事に2日間密着した!!
「デコチャリ」に「デコバン」に「デコSUV」なんてのもマジでいた! デコトラに刺激を受けた昭和の意外な「デコ車」たち
ヤマハのスクーター『NMAX』に「ターボ」登場!? 新型のキモは新技術の「電子制御CVT」
横浜ゴム、2024年パイクスピーク参戦車両にADVANタイヤを供給。3年連続の総合優勝を狙う
フェルスタッペン、幼少期はアロンソのファンだった?「カートに乗っていた頃、彼を応援していたんだ」
「ボンネットの閉め方」間違っていませんか?「丁寧なつもり」は逆に危険! クルマが壊れてしまう可能性も…
イタリア最古のメーカー発「最新なのに旧車の味わい」のバイクとは? モト・グッツィがこだわる“Vツインエンジン”の魅力は何か
1050馬力のハイブリッドトラック、ゴルフボールに着想のディンプルが空気抵抗を低減…中国長城汽車が発表
スカイグループとアウトモビリ・ピニンファリーナがハイパーカー 「Battista Cinquantacinque」と「B95」を公開
三菱「デリカミニ」と「eKスペース」が一部改良。デリカミニの人気グレードやカラーも公開
【100万円超えオーブンも】超高級家電でキメたレクサス公式「GX」が“ロールス的な世界”に到達
新型「X3」が「1シリーズ」級の未来感で爆誕。超スッキリ×イルミで新世代BMWデザインが完成
【また売れそう】新型「フリード」プロトタイプ試乗 見た目だけじゃなく走りも全方位アップデート
【仲良くしろ!】EV信者×アンチEVのドロ沼論争が今度は“マンションの資産価値”問題に発展
【2025年登場】次期「カローラ」の主力は「カローラクロス」に。BEVとPHEVも追加か
“リアル真子”が碓氷峠でドリフトをキメた日。モントレーで感じた成長への確かな手応え【下田紗弥加 全日本ラリーへの挑戦】
【ディーラー直撃】新型「フリード」価格詳報! 最安250万8000円、一番人気は「エアーEX」
「アメリカで軽トラが人気!」に見る“日本凄い”説のバカバカしさ。農家の下駄は本当にブレーク中?