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ゴルフオーナー吉田 匠 新型ゴルフVI最終評価

ベーシックな骨格はゴルフVを受け継ぐゴルフVI

数ヶ月前に「これがニューゴルフだ」といわれるリーク写真を目にしたとき、こいつの中身はゴルフVそのままなんじゃないか、と思った。太いCピラーと、そこから「く」の字形に連なるリアドア後方のパネルが、ゴルフVの特徴そのままだったからだ。さらにキャビンの形状もゴルフVをそのまま受け継いでいるように見える。となるとこれはゴルフVIというより、ゴルフVのビッグマイナーチェンジといった方が適切かも、と思った。

案の定、フランクフルトショーでの公式デビューに先駆けて、今や経済破綻で有名になってしまった大西洋極北の小さな島国アイスランドを舞台に開かれたワールドプレミア国際プレス試乗会に出掛けてみると、フォルクスワーゲン・ゴルフVIは僕が想像したとおりの成り立ちを持つクルマであることが分かった。ひとことでいえば、ボディ&シャシーの基本はゴルフVのものをキャリーオーバーし、それを全体的にモダナイズして仕立て上げたのがゴルフVIというわけである。全長4199×全幅1779×全高1479mm、ホイールベース2578mmというゴルフVIの公表ボディサイズは、全長で5mm短く、全幅で20mm幅広いことを除けばゴルフVと変わらないことからも、その生い立ちが分かる。

2003年のゴルフVデビューから5年と、通常より早いモデルチェンジを経てゴルフVIに世代交代した理由のひとつは、以下のようなものだったと推測できる。

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