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ゴルフVI第2弾、河口まなぶ。未来を占う1台!

野望は「トヨタを越えること」

真のサバイバルの幕が、ついに切って落とされた。

世界中で自動車販売が減速、自動車メーカーは相次ぎ減産を発表。存続の危機にあるメーカーも少なくなく、業界再々編も始まった。しかしこれはあくまで序章だろう。今後は景気後退で変化したユーザー・マインドに、それでもなお応えられる価値あるクルマか否かが鮮明になるはず。自動車メーカーには素早い変化と時代への適応が求められ、今まで以上に魅力的で説得力ある提案性の高い商品が求められる。それが生き残りへの道だ。そう考えるとVWが送り出した新型ゴルフVIは、ひとつの試金石かもしれない。

僕が新型ゴルフVIに触れたのは、現在の金融恐慌が起こる直前の9月末。場所は皮肉にもその直後、崩壊の危機に晒された金融立国であり環境先進国アイスランドだった。つまり我々がお金のことをリアルに心配するようになる少し前に、VWは主役をモデルチェンジし我々に提案したわけだ。果たしてその後の経済崩壊を受けた世界で「ゴルフの新型」という今までなら確実に勝機を得て来た商品が、どう判断されるかは興味深い。

加えてVWは、図らずも今回ゴルフVIを今後の野望と変化の象徴として送り出したのだから興味は募る。VWのCEOマーティン・ヴィンターコーン氏の野望は「トヨタを超えること」だと、ドイツ在住の同業の大先輩K氏に聞いたのは8月の終わり。他にアウディやランボルギーニを擁するVWグループの生産台数は07年度で約621万台。約949万台で昨年初の世界一となったトヨタ・グループとは実に328万台程度の開きがある。だがVWのCEOは2010年代後半にトヨタに追い付き追い越そうとしている。

新型ゴルフVIはそうした野望の第一歩であり、そのための変化のきっかけでもある。そんな話を下敷きにすると、ゴルフVIは今後のVWはもちろん、今後の自動車の行方を占う1台なのかもしれない、と思えるのだ。

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