マツダ2が大幅改良で驚きの化粧直し! 注目は若者向けのBD、スポルトも復活
掲載 更新 carview! 文:山本 晋也/写真:マツダ 116
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マツダのエントリーモデルといえば、どんなクルマを思い浮かべるでしょうか。OEMの軽自動車を除くと、1.5Lエンジンを積む「マツダ2(MAZDA2)」が答えです。
マツダ2が誕生したのは2019年のことですが、もともとは「デミオ」という名前で販売されていたモデルをグローバルネームに統一したものです。商品力を上げる改良は何度も行われはいるものの、現行モデルのマツダ2はデミオ時代から数えると2014年から販売されている超ロングセラーモデルです。
国産コンパクトカーのラインナップといえば、「トヨタ ヤリス」、「日産 ノート」、「ホンダフィット」、「スズキ スイフト」などが思い浮かびます。
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現行型のデビューを振り返ると、ヤリスとフィットは2020年2月、ノートは2021年6月、スイフトは2016年12月ですから、ライバルモデルと比べてマツダ2には古さを感じてしまう部分はあるかもしれません。ハイブリッドを用意していないのも、そうしたイメージにつながっているところはあるでしょう。
とはいえマツダ2には独自の価値があります。代表的なのはライバルにはない1.5Lクリーンディーゼルの設定でしょう。またガソリン、ディーゼルの両エンジンにMTを積極的にラインアップしている点も特徴です。
コンパクトカーであっても先進安全装備は上級モデル同等の機能を備えていますし、ドライビングポジションを重視したパッケージもマツダのこだわりです。
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こうしたマツダ2ならではの価値観は、いわゆる古くからのクルマ好きには刺さる部分が多く、ダウンサイズを考えているユーザーには高く評価されていて、その結果50代以上のユーザーが購入層の大半を占めるということになっているのだとか。
言い換えれば、エントリーモデルの業界平均=30代以下のユーザー比率が高いことを考えると、マツダ2オーナーは高齢化が進んでいるわけです。これはエントリーモデルとしては由々しき事態。なぜならエントリーモデルによって、そのブランドの魅力を伝えることがブランドのファンを生む力になるからです。
そこで、マツダ2らしさを強化しつつ、若返りを狙った大幅商品改良が実施されました。改良のメインテーマは内外装の意匠で、パワートレインなどのメカニズムはキャリーオーバーといった内容。注目点はグレード構成の再構築でしょう。
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上質コンパクトといった価値は「サンリットシトラス(Sunlit Citrus)」グレードが担い(※改良前は特別仕様車として設定されていた)、MAZDAの持つスポーティなイメージを強化した「スポルト(SPORT)」系グレードが復活しました。
<上の写真:スポルト>
そして若年層ユーザーに向けたグレードとして「BD」が新設されています。BD系グレードの特徴は、フロントグリルにパネルを追加したり、ルーフフィルムを設定したり、内装ではシート生地をカジュアルなものにしている点です。
<上とページTOPの写真:BD>
ボディカラーは11色も用意され、グリルパネルやルーフフィルムといったメーカーオプションに加えて、ホイールキャップなどショップオプションを組み合わせることで、198通りのカラーバリエーションが楽しめるようになっています。
<上の写真:ルーフフィルム・ブラック>
ちなみに、2トーンカラーではなくルーフフィルムを採用したのは塗装からフィルムに置換することで製造時のCO2発生量を約30kgも減らせるからだとか。以前からマツダは製造時から考えてCO2排出量を減らすことを提言しています。ルーフフィルムの採用は、まさに有言実行といえるでしょう。
改良版マツダ2の発売予定は2023年3月上旬、価格帯は152万9000円~254万1000円になると発表されています。
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