本当にスポーツタイヤ!? グッドイヤーの新作「アシンメトリック6」は静かで軽い“摩訶不思議”な万能選手だった
掲載 carview! 文:編集部 5
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続いてテストコースでウエットブレーキングを含むウエット路を試す。
前作より3%ウエットブレーキ性能を向上させたそうで、スバル「レヴォーグ」を使って60km/hからのフルブレーキングを試した今回のテストでも、前作アシンメトリック5が軒並み15m前半の制動距離だったのに対し、アシンメトリック6では13m中盤に収まるなど、確かな進歩が感じられた。
またそのブレーキのフィーリングも、正確にピタリと止まったアシンメトリック6に比べ、前作アシンメトリック5ではズズズ……と距離が延びながらリアのスタビリティが不安定になるなど、止まり方の安心感も向上している。
続いてはウエット路でのコーナリングを試す。アシンメトリック6では、新樹脂配合コンパウンドを採用しトレッドゴムの柔軟性を高めているのだが、前作と乗り比べてみるとその違いは一目瞭然。アシンメトリック6ではより高い速度でコーナリングができる。
ただ、高い剛性とグリップ力とのトレードオフなのか、滑り出しの限界域での挙動はややピーキー。もちろん散水路という極めて特殊な条件下で電子制御をオフにした際のフィーリングであって、後日豪雨の中の高速道路を走ったが、排水性も高く安心して走ることができたということを付け加えておく。
最後にドライのスラロームや高速コーナーを試したが、ここでも高い応答性を感じることができた。サーキット向けハイグリップタイヤのようにネチャっとしたグリップ感はないが、Rのキツいコーナーでもしっかりと荷重を掛けて曲がれば、タイヤの鳴きや変なアンダーステアも出ずコーナーをクリアすることができる。
これは、負荷の荷重変動に対し接地形状を最適化する「ドライコンタクトプラステクノロジー」が効いているのだろう。路面に張り付くような感覚ではないが、一般道を気持ちよく流す分には、この高い応答性とグリップ感、軽快感のバランスが心地いい。それでいて高い静粛性まで手に入るのだから、これまでのスポーツタイヤの常識では括れない“摩訶不思議なタイヤ”なのである。
アシンメトリック6は「READY FOR ANYTHING(全てをあきらめない)」というキャッチコピーを掲げている。スポーツタイヤとて、乗り心地や静粛性、環境性能にも妥協しないグッドイヤーのタイヤ哲学を表しているという。F1の名前は掲げていても、スポーツタイヤの枠を超え誰にでも受け入れやすい万能タイヤだと感じた。
現時点で19サイズしかラインアップされていないのが残念だが、国産スポーティモデルや欧州のサルーン・ワゴンなどに乗っていて、サーキットは走らないけど快適に気持ちよく走りたい、そんなユーザーにピッタリな選択肢の1つになる。価格は読者諸兄に調べていただくとして、個人的には、せっかくのスポーツタイヤなので小さく控えめなロゴではなく、所有欲を満たすような演出がそこにあっても良いと思えた。
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