本当にスポーツタイヤ!? グッドイヤーの新作「アシンメトリック6」は静かで軽い“摩訶不思議”な万能選手だった
掲載 carview! 文:編集部 5
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近年増え続ける電動車。エンジンの他に重量物であるバッテリーやモーターなども搭載され、クルマの車重は以前とは比べ物にならないほど重たくなっている。また、モーターによる瞬発的な駆動力も相まって、タイヤへの攻撃性が非常に高いため、生半可なタイヤではその性能を活かしきれない。
さらに、環境性能や騒音規制といった要件も年々厳しくなっており、それはスポーツタイヤとて例外ではないのである。
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アシンメトリック6で一般道を走り出した第一印象は「軽い」である。
スポーツタイヤといえば、ある程度の重量感も持ってゴロゴロ前に進んでいくのがひと昔のイメージだが、アシンメトリック6では、クルマの動き出しがスポーツタイヤとは思えないほど軽やかで、タイヤが抵抗なくスーッと転がっていく感覚がある。
これは恐らく、新たに採用された「フューエルセービングテクノロジー」のおかげであろう。アシンメトリック6では、転がり抵抗改善のために軽量化と合わせて新樹脂配合のコンパウンドを採用。さらにサイドウォールをラウンド形状にすることで空気の乱流を低減しているという。
さらに、驚くほど静かなのもアシンメトリック6の特徴だ。否応にも静粛性が気になる電動モデルへの装着を見据え、前作より25%もパタンノイズを低減したとのこと。センターリブを細かくして共鳴音を低減し、ショルダー部にチャンファー(面取り)を入れることで静粛性を高めているそうだが、これがスポーツタイヤとは思えないほど静かなのだ。
軽くて静かというスポーツタイヤの常識を大きく外れているアシンメトリック6だが、少しペースを上げて走ってみると、高い剛性感でカッチリとしたフィーリングを感じる。恐らく高剛性も燃費向上に寄与するのだろうが、路面からのあたりは角が取れており不快感はない。
軽やかな走行感覚とカッチリとしたレスポンスで、ワインディングを気持ちよく流すのにうってつけのタイヤだ。それでいて静かで乗り心地も悪くないので、デートや家族とのドライブなどオールマイティに使える、まさに万能タイヤといったイメージである。
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