一瞬で完売した「ディフェンダーOCTA」はやはり凄かった。26年モデルの登場は間近か…ただ悩ましい点も?
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:ジャガー・ランドローバー・ジャパン 1
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:ジャガー・ランドローバー・ジャパン 1
しかし、人間はつくづく欲深い生き物だ。D350でも十分満足であるはずなのに、一度OCTAを味わってしまったらもう後戻りはできない。2000万円という大金を払えるなら、筆者なら迷うことなくOCTAを選ぶ。
オンロードでの刺激的な走り、オフロードでの圧倒的な走破性、屈強なアピアランス、ラグジュアリーな内装、そして希少性。全てを兼ね備えているのがOCTAなのである。
残念なのは、冒頭に述べた通りOCTAはすでに完売してしまっていること。家中の金をかき集め、家内に泣きつき、金融機関に駆け込んでなんとか2000万円を工面できたとしても、もう買えないのである。
だが、JLRは世界一過酷と言われる「ダカールラリー」とFIA世界ラリーレイド選手権(W2RC)の市販車部門に「ディフェンダー ダカール D7X-R」を投入することをすでに公表済み。さらに先日、ダカールラリーで最も成功したドライバーとして有名なステファン・ペテランセル選手(バイク・四輪で35回参戦し14回の優勝)らの起用を発表するなど、その陣容からして腰掛けではなく本気で挑んでいるのが伝わってくる。
そしてこのD7X-RのベースこそまさにOCTA。つまりOCTAは1代限りの限定モデルなどはなく、(生産台数は少ないだろうが)今後もしっかり作り続けられていくカタログモデルなのである。その証拠に、先日イギリス本国で26年仕様のOCTAが発表された。日本導入時期は未定ながら、程なく日本にも入ってくるであろう。今回の試乗会も、恐らくその前フリなのだから。
26年仕様も争奪戦になることが予想されるので、初回にオーダーできなかった御仁は、ホームページの「プライオリティアクセスに登録する」をポチッと押してお財布の中身を潤沢にし待っておいた方がいいだろう。
ただ1つ悩ましいのは、22インチのオールシーズンタイヤ(ミシュラン「プライマシーオールシーズン」)と20インチのオールテレインタイヤでは乗り味が明確に違うこと。
見た目的には20インチのオールテレインタイヤの方がいいが、アスファルトで乗るなら圧倒的に22インチのオールシーズンタイヤの方が、乗り心地、静粛性ともに高く、「ダイナミックモード」との相性が抜群にいい(なぜかオールテレインタイヤはオンロードでもOCTAモードがベストマッチだった)。
スタイルと悪路での走破性を取るか、オンロード優先で走りと快適性を取るか……買えもしないのに悩み続ける今日この頃である。
(終わり)
>>「ディフェンダーOCTA」の豪快な走りを写真で詳しくチェックする
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