ベントレー×ドリフト パワーオンアイス参加
掲載 更新 carview! 文:桂 伸一/写真:ベントレー モーターズ ジャパン
掲載 更新 carview! 文:桂 伸一/写真:ベントレー モーターズ ジャパン
試乗車はコンチネンタルの最強モデル・スーパースポーツ、GTはW12とV8のエンジン違い、フライングスパーの4モデルが用意される。どれも有り余るパワーとトルクだから滑る事に関して差異はないハズ。と思ったが、滑りやすい路面だけに各車のキャラクターが明確に感じられる新たな発見もあった。
コンチネンタルGTのAWDはセンターのトルセンデフによる前後の駆動配分をリヤ寄りの40対60に変更した事から、まるでFR車のようにステア操作と同時に面白いように向きを変え、ドリフト姿勢をカンタンにつくり出す。一方、現行モデル(フルモデルチェンジ前)のフライングスパーはGTより320mm長い3066mmのホイールベースと50対50の駆動配分も関係して、姿勢変化は穏やかに、滑らかに向きを変える。
今日のPOIは各国から集まったプレス向け。非降雪の国からやって来たレポーターにはまず、フライングスパーの穏やかな挙動変化から体験させ、体と感性を馴染ませ養う、そんな対応のしかたが興味深い。
最強は625ps/800Nm、もっとも控えめでも507ps/660Nmがマイナス20度の外気を吸込みターボを覚醒させ2トンを越える車体を氷盤の上にも関わらず軽々とダッシュさせる。250本のスパイクが氷に爪を立て引っかき食い込むことで、加速と減速と旋回を、滑りやすいウエット路面程度のグリップ感覚に変える。
衝撃は、優雅な佇まいのベントレーからは想像もつかないアクティブな走行シーン。あらぬ方向を向いたままアクセルを踏みつけ、氷を砕きながら雪煙を撒き上げて快走するシーンは楽しい。それもそうだが、やはりそれを操るヒト“人間力”人間技の重要性がわかる。
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