BEV化&モノコック採用のランクルSeに「ランクルではない」の声。他のモデルはどうなる?
掲載 carview! 文:ピーコックブルー/写真:トヨタ自動車 58
掲載 carview! 文:ピーコックブルー/写真:トヨタ自動車 58
2023年10月21日、トヨタは「ランドクルーザーSe」を発表し、その後「ジャパンモビリティショー2023(JMS23)」の会場で実車を公開しました。
ランドクルーザーSeは、次世代のランドクルーザーの姿を示したコンセプトモデルです。
全長5150mm×全幅1990mm×全高1705mmの堂々としたボディや直線基調のエクステリアデザインは、ランドクルーザーらしさを強く感じさせる一方、グリルレスのフロントマスクを備えていることからもわかるとおり、このクルマはBEVである点が既存のランドクルーザーシリーズとは大きく異なります。
>>ランクル3列SUV、電動ピックアップ、フル電動自転車…トヨタのJMSコンセプト続々!
そのほか、モノコックボディを持つことも明らかにされています。ランドクルーザーシリーズの世界最高レベルの悪路走破性能を担保してきたラダーフレームを採用していないという点も、既存のランドクルーザーシリーズと大きく異なる点です。
ランドクルーザーSeはあくまでコンセプトモデルであるため、現時点では、具体的な登場時期や詳細なスペックなどについてはまったく明らかにされていません。そもそも、実際に市販されるのかすら不透明です。
ただ、ひとつ明らかなのは、来たるべき電動化時代に向けて、トヨタはランドクルーザーシリーズでさえも「聖域化」させずに電動化を進めていくという意志があることです。
>>ランクル70が発売前に一般公開! 細部をチェックしたら、やっぱり欲しくなる要素が満載だった
>>11月22日発売、抽選&販売条件付、 価格はプラド? ランクル70現状まとめ【ディーラーで聞いた】
ただ、ランドクルーザーシリーズが電動化とはほとんど無縁のモデルであったのも事実です。
2023年に世界初公開されたランドクルーザー250の海外仕様に、シリーズとして初となるハイブリッド車が設定される予定であることを除けば、これまでランドクルーザーシリーズのすべてのモデルがガソリン車かディーゼル車でした。
>>新型「ランクル250」世界公開。驚きの連続! 2種類の顔&新「70」も公開
>>発売が待ち遠しい! いつ出る? ランクル250&70最新情報まとめ
その最大の理由は、ランドクルーザーシリーズのコンセプトが「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」だからです。過酷な環境下における、燃料の入手のしやすさや耐久性、整備性などを考えると、これまでは内燃機関のほうが適していたというわけです。
同様に、ランドクルーザーシリーズがラダーフレームを採用し続けてきたのも、このコンセプトがあるからです。
もちろん、すべてのユーザーが「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」としてランドクルーザーシリーズを活用しているわけではありません。さらに言えば、一般的な利用シーンでは、内燃機関やラダーフレームを採用していることによるデメリットがあることも事実です。
しかし、そうしたコンセプトを守り続けてきたからこそ、ランドクルーザーシリーズがほかのクルマとは一線を画する、唯一無二の存在となったと言えます。
>>ランクルのど真ん中へ。走り、サイズ、HEV、納期、価格…250で変わった点は?
>>新型「ランクル250」のスタート価格は500万円台後半。北米仕様から割り出した!
にもかかわらず、次世代のランドクルーザーシリーズがBEVかつモノコックボディとなることに対して、ネット上の一部のユーザーからは「それはもはやランドクルーザーではない」といった否定的なコメントが寄せられています。
一方、トヨタはランドクルーザーSeについて「世界の多様なニーズに対応した3列シートSUVにてランドクルーザーブランドの新たな魅力を拡大」と述べています。
このことからわかるのは、ランドクルーザーSeはあくまでランドクルーザーシリーズに属するモデルのひとつであり、これがそのまま次期ランドクルーザーになるわけではないということです。
現在のランドクルーザーシリーズを見ると、本流かつ高級SUVの側面を持つ「ランドクルーザー300」を中心に、ライトデューティの「ランドクルーザー250」、そしてヘビーデューティーの「ランドクルーザー70」という3軸で展開していることがわかります。
>>ランクル70ってどんな車? 価格やスペックはこちら
>>ランクル70の気になる点は? みんなの質問はこちら
>>ランクル70のユーザーレビュー・専門家の評価はこちら
>>ランクル70の中古車相場はこちら
>>ランクル70のリセール価格はこちら
これらはまぎれもなくランドクルーザーシリーズの一員であるものの、ターゲットとなるユーザーは大きく異なります。
つまり、現時点でも「ランドクルーザー」の名のもとにさまざまなユーザーのニーズを満たしていることになります。さらに言えば、こうした流れは1980年代にはすでに確立しています。
そう考えると、ランドクルーザーSeは、ランドクルーザーシリーズのターゲットをさらに拡大することを目指したモデルと言えます。
>>ランクル300ってどんな車? 価格やスペックはこちら
>>ランクル300の気になる点は? みんなの質問はこちら
>>ランクル300のユーザーレビュー・専門家の評価はこちら
>>ランクル300の中古車相場はこちら
たしかに、古くからのファンにとっては、電動化&モノコックボディ化したランドクルーザーは「ランドクルーザーではない」と叫びたくなる気持ちもわからないでもありません。
ただ、ランドクルーザーの歴史を見ると、時代に合わせてバリエーションを増やしてきたのも事実です。
逆に言えば、時代に合わせていかなければ、ランドクルーザーの歴史そのものが終わってしまう可能性もあります。
ランドクルーザーSeはあくまでもコンセプトモデルですが、電動化&モノコックボディ化という極めて現実的な内容としたことは、近い将来に市販化される可能性が非常に高いことを意味しています。
われわれユーザーとしては、ランドクルーザーシリーズの選択肢が増えることを、ひとまず歓迎するべきなのかもしれません。
>>ランクル250ってどんな車? 価格やスペックはこちら
>>ランクル250の気になる点は? みんなの質問はこちら
>>ランクルプラドってどんな車? 価格やスペックはこちら
>>ランクルプラドの気になる点は? みんなの質問はこちら
>>ランクルプラドのユーザーレビュー・専門家の評価はこちら
>>ランクルプラドの中古車相場はこちら
>>ランクルプラドのリセール価格はこちら
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
[車検]費用が増える? 2024年10月より車検での[OBD検査]を本格運用へ
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
北米レクサスが販売する3列SUV「TX」は何モノ!? “LBX顔”で実質650万円~…25年モデルに進化
【アルファード/ヴェルファイアはイヤ!】そんな人の選択肢になるかもしれない高級ミニバン「Vクラス」はどんなクルマなのか?
新たな仲間募集、JAFの給水素+給電カー、新型GR86の方向性…S耐最終戦で見えたトヨタと水素の現在地
【SUVだらけでお腹いっぱい】世間に流されず自分らしい車を探し出すための、愛車の「因数分解術」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!