ウエットグリップもハンドリングも快適性も環境性能もデザインも。新作「プライマシー5」はミシュランらしさが最も詰まった“全部乗せタイヤ”だった

ミシュラン プライマシー5

「4+」と「SUV+」が一つに統合されわかりやすくなった

現在のプライマシーシリーズのラインアップは、今回試乗したプライマシー5と、ミシュラン史上最高の燃費性能を誇る「eプライマシー」の2つとなっている。

プライマシー5の登場前は、先代にあたる「プライマシー4+」と「プライマシーSUV+」、eプライマシーの3つがラインアップされていたが、プライマシー5の登場にあたり、プライマシー4+とプライマシーSUV+が統合された（eプライマシーは継続）。

従来は、高重量で重心の高いSUV向けに設計を分けていたが、ミシュランのエンジニアによると「サイズごとに適切に設計することで、ボディ形状で分けなくてもネガは発生しない。技術でカバーできる」とのことだ。

SUVに限らず電動モデルが増えたことで、どのサイズのタイヤもある程度高重量に耐える必要が出てきたことも一因かもしれないが、ともあれラインアップがシンプルになりユーザーが選ぶ際に迷わなくなったのは朗報である。

そんなプライマシー5最大の特徴は、雨天時の高いグリップ力だ。しかもそのグリップ力が長く続くという。

プライマシー5は、ウエット性能に効くトレッドパターン「ロングラスティング・スカルプチャー」を採用し、コンパウンドには「ファンクショナルエラストマー3.0」を使用することで、ウエットラベリングは最高グレードとなる「a」を取得しながら、耐摩耗性を約30%も向上させているという。

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