レクサスらしい快適性に安定感のある速さ。「LBX MORIZO RR」はトヨタの強さを証明する1台
掲載 carview! 文:塩見 智/写真:トヨタ自動車 81
掲載 carview! 文:塩見 智/写真:トヨタ自動車 81
最高出力304ps、最大トルク400Nmという1.6Lターボとしてはかなりハイチューンなスペックを誇る。
コースインして最初にアクセルペダルを踏み込むと、騒音規制ギリギリを攻めたに違いない、勇ましい音が響いた。3気筒ということもあり、音質は官能的とは言えないが、野太く、迫力はある。そしてその音量、音質に恥じない加速を味わわせてくれる。車重は1.4トン。ハイチューンエンジンと4WDシステムによって車体サイズのわりに重いが、それを感じさせないペースで速度が上昇していく。7000rpmまで一気に回る。
ハンドリングはいかにもスポーティな4WDのそれ。決して曲げにくいわけではないが、スタビリティ重視で、アクセルのオン/オフによってクルマの向きが変わりやすいタイプではない。こう操作したらこういう挙動になるだろうなという想像を裏切ることがないので、ハイパフォーマンスモデルの中では最も強さを感じにくく、運転しやすい部類に入ると思う。
スタビリティの高さは刺激の少なさにもつながる。が、それも当然の話で、200psを超えたらモンスターといった感覚だったかつての“ホットハッチ”とか“ボーイズレーサー”あたりとは次元が異なるパワーがこのクルマには備わっている。スタビリティの高さを備えていないと危険というレベルの本格的なハイパフォーマンスカーなのだ。
平滑なサーキット路面でしか走らせていないので、乗り心地を評価するのは難しいが、例えばGRヤリスに比べると、細かい入力に対して寛容なように感じた。GRヤリスの乗り心地が硬いベンチだとしたら、このクルマはそれに低反発マットを敷いた状態。そのことも活発に走らせた際の刺激の少なさにつながっているような気もするが、日常においてはこちらのほうが快適なのは間違いない。
LBX MORIZO RRには「REDS(レスポンス・エンハンシング・ダンピング・ストラクチャー)」という樹脂のデバイスがサスアームに装着されている(吹き付けられている)。
重量を抑えつつサスペンションの剛性を高めるもので、名前の通りレスポンスを増幅させる。スプリングやダンパーの減衰力を高めるやり方でもステアリング操作に対する応答性を高めることはできるけれど、それだと乗り心地が悪化する。足を締め上げてスポーティにするのはレクサスのやり方ではないということか。
(次ページに続く)
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