カムリ生産終了。セダン不況に抗えず43年の歴史に幕、後継はクラウンが担う?
掲載 carview! 文:編集部/写真:トヨタ自動車 106
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トヨタは「カムリ」「パッソ」「ピクシスジョイ」の生産終了を発表した。それぞれの販売終了時期は下記の通り。
・カムリ・・・2023年12月下旬
・パッソ・・・2023年9月下旬
・ピクシスジョイ・・・2023年6月上旬
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中でも注目はカムリだろう。初代は「セリカ」のセダン版である「セリカ・カムリ」として1980年に登場し、2代目はセリカの名前が外れ「カムリ」として独立。エンジンも横置きのFFモデルとなり、アメリカをはじめ海外へ積極的に輸出されるなど、トヨタのミドルサイズセダンとしての礎を築いた。
以後カムリは、世界100以上の国と地域で累計1800万台以上を販売し、北米では販売台数トップ(乗用車部門)を何度も獲得するなど、「カローラ」「RAV4」などと並びトヨタの屋台骨となっている。
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現在販売されているのは2017年に登場した10代目で、国内では2021年に1万620台を販売したが、2022年は乗用車販売台数でトップ50から脱落するなど、海外とは対照的に販売が低迷。ネットを中心に生産終了の噂が囁かれていた。
新型モデルへと切り替わるタイミングで現行モデルの生産終了を行うことはあるが、今回のトヨタの発表では「長い間たくさんのお客様にご愛顧いただきました。誠にありがとうございました」と記載されており暗に終了を示唆。新型は販売されず国内では43年の歴史に幕を下ろすことになる。
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カムリの生産終了で、現状国内で販売されるトヨタのセダンは、コンパクトな「カローラ/カローラアクシオ」とフラッグシップの「センチュリー」、燃料電池車「MIRAI」だけとなり、国内からまた1台、ビッグネームが姿を消すことになった。
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奇しくも4月12日にトヨタは、新型「クラウン」の未発売モデルの追加情報を発表。昨年発売の「クラウンクロスオーバー」に加え、「クラウンセダン」や「クラウンスポーツ」、「クラウンエステート」をラインアップすることで、多様化するユーザーの趣向に応えながら、グローバルモデルとして生き残りを図る。
>>クラウン残り3台に新情報! 次はスポーツとセダン、一部スペックや発売時期判明
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海外では、新型となる11代目カムリの予想CGが出回るなど、現行モデルの登場から6年が経過しモデルチェンジへの機運が高まっているが、国内のミドルサイズのプレミアムセグメントは今後、クラウンブランドが担っていくことになりそうだ。
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