マツダとスバルは対極。多くの人がロードスターの人馬一体を誤解している
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:篠原 晃一 1
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一方、思い通りに動いてくれる意のまま感や、安定感と安心感を重視したいなら、ハードトップモデルのロードスターRFをお勧めする。
端的にはグランドツアラーのような乗り味だ。車内が狭いので、音がこもる傾向はあるが、ソフトトップのロードスターよりずっと静粛性も高い。その上でリア周りの剛性が高いのか、もしくはリア荷重が的確なのか、リアが落ち着いている。急にハンドルを切り込んでもリアが滑るなどの心配は無用だし、ロードスターのように、リアタイヤに荷重が掛かるよう操作に気を遣う必要はほとんどない。自然と最適バランスで曲がってくれる感覚がある。
ハンドルの手応えもロードスターよりドシッとしている。リアの食い付きが強くなったことで、リアタイヤの直進力が増し、ハンドルのセンターが出ている感じだ。改めて、ハンドリングにはリアタイヤの食い付きが大事だと認識すると共に、まさにグランドツアラー的な味付けだと直感した。
これだけだと軽快感が無く、走りがつまらなそうに感じるかもしれないが、それを解消するのが今回の2.0L・SKYACTIVエンジンの改良だ。158→184psへの最高出力アップの効果は大きく、排気音の迫力も含めて力強い加速が手に入った。登り坂でもストレスフリーだし、重ったるさも感じない。アクセル操作への反応も良く、旋回からの立ち上がりなど、カーブを曲がる一連の動作につながりを出しやすく、そこに操る楽しさもある。
しかしロードスターより重いのは確かなので、加速力はエンジンがカバーできても、旋回性ではロードスターのように軽快で俊敏とはいかない。その旋回特性を踏まえると、ガンガン高回転で走るより、低回転や中回転を使い、太いトルク領域で滑らかにカーブを走り抜けるグランドツアラーの世界が合っている。
しかもこの2.0Lエンジンは7500rpmの高回転まで回るとされているが、7000rpm手前辺りからトルクが落ち込み出すのか伸び感が甘くなるので、ますますグランドツアラー的な煮詰めだと判断した。それら特徴を踏まえると、ロードスターRFはAT、対して前述したロードスターはMTで乗りたいと思わせる。
今回のマイナーチェンジでロードスターとロードスターRFのキャラクターの違いはさらに明確になったと思う。改めて走り好き、走りに興味を抱く人を増やすクルマづくりを続けるロードスターの進化に拍手を送りたい。
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