【これが現実】ホンダが戦略変更で“ハイブリッドも”重視に。なぜ5~10年でBEV全盛時代はやって来ないのか?
掲載 carview! 文:編集部 119
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もうひとつ大きいのは、激安中国製BEVの流入だ。品質向上も目覚ましいとあって、他のBEVが売れなくなり、このままでは欧州地域の国内雇用が失われてしまうということで、BEV推しにブレーキがかかったのだ。つまり、BEVに一時の勢いが見られなくなったのは構造的要因の側面が強い。
一方で、こうした状況から一歩距離を置いていたのが日本車メーカーだったことはご存じのとおり。例えば、販売台数世界首位のトヨタはBEV販売の基準を2026年に150万台、2030年に350万台と、会社の規模からすれば控えめとも思える水準に設定していたが、既に2026年に100万台へと下方修正している。トヨタからすれば「それ見たことか!」と言ったところかもしれない。
そうした中、各社がこれまでになく力を入れ始めたのが化石燃料で走れて、燃費も既存のエンジン車より良く、価格を抑えられるハイブリッド車だ。
一方、長期的にはBEV化へ向かっていく流れは変わらず、各自動車メーカーはBEVの開発は今後も続けていくことにはなるだろう。実際、ユーザーにとっても、家庭で充電設備を用意できる人など、用途によってはBEVの方がメリットが大きいケースも存在する。
こうした背景から、今後時代は電動化へと向かっていくことに変わりはないが、その転換期が2030年や2035年ではなく、もう少し先の話と見るのが現実的なのではないだろうか。
当面はハイブリッド車が世界的に販売の要になる可能性は高く、数年前と今とでは同じ「電動化」と言っても、その中身が大きく変わってきたと捉えるべきだろう。
もちろん、ハイブリッド車は日本車(なかでもトヨタ)に一日の長があるから、そのアドバンテージを発揮できる期間はしばらく続きそうだ。
>>【最近注目のBEV】日本メーカーや欧米メーカーの最新BEVモデルを見る
(終わり)
(写真:トヨタ、ホンダ、メルセデスベンツ、BMW、フォルクスワーゲン、ボルボ、ジャガー、ルノー、フィアット、GM、フォード、BYD、シャオミ)
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