レクサスの「顔」はなぜ怖いのか?
掲載 更新 carview! 文:すぎもと たかよし/写真:中野 英幸、小林 俊樹、菊池 貴之、篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:すぎもと たかよし/写真:中野 英幸、小林 俊樹、菊池 貴之、篠原 晃一
左:ステージアやスカイラインなどのTVCFに自ら出演し、デザインのチカラを世にアピールした中村史郎氏(日産・常務執行役員チーフクリエイティブオフィサー)。右:以前までの「流」デザインから新世代のデザイン言語「魂動」を採用したマツダの前田育男デザイン本部長。「魂動」デザインの第一弾はCX-5で、アテンザ、アクセラと引き継がれている。
その日本でも、かつてのスバル360やトヨタ2000GTなど、60年代にはすでに名車と呼ばれる優れたデザインが実践されていた。ただ、企業として見た場合、エンジニアリングに比べてデザインの地位は極めて低く、技術部の中に「意匠課」があるなど、部署としてもかなり地味な存在であったという。三菱の元デザイナー、三橋慎一氏による著書「インハウス・デザイナー」(三栄書房刊)には当時の“苦境”が詳しく語られている。
しかし、そうした時代の先人たちの努力に加え、世界市場でのデザインの重要性が明確になって行くと同時に、国内メーカーにも専門のデザイン部が置かれるなど、デザイナーの地位は飛躍的に高まる。
たとえば、いすゞから日産にヘッドハンティングされた中村史郎氏が重職に迎えられ、TVCFにまで登場したのがその象徴であろう。最近、関連会社から急遽引き戻されたトヨタの福市徳雄氏や、ルノーに移籍したローレンス・ヴァンデン・アッカー氏の後任となったマツダの前田育男氏など、いまではデザイナーの名前が表に出ることは当然のことにまでなっている。
こうして、デザイン部門が多くのデザイナーを擁する大所帯となると、その業務もまた多角化・細分化され、必然的にデザインについて「語るべきこと」が多くなる。1台のクルマをデザインするにあたり、どのようなコンセプトにするのか、その根拠は何かなど、デザイナーが「言葉」を使う機会が一気に増えたのである。
いま、各メーカーが掲げるデザインコンセプトがその代表例だ。レクサスの「L-フィネス」、ホンダの「エキサイティング H デザイン!!!」など、語ることによって表現し、伝えることが日常になっている。今回のテーマであるファミリーフェイスも、そうしたデザインコンセプトの流れの中に生まれてきた発想だ。いま、「魂動」を大々的に掲げているマツダで陣頭指揮を執る、デザイン本部長の前田育男氏はこう語る。
「やりたいこと、できることが山ほどある中で、あるべき目標にどうやって近づくのか、そのために何を削ぎ落として行けばいいのか? デザイン部全体が問題を共有し、同じ方向を目指すためにデザインコンセプトは有用です。もちろん、外への発信という側面もありますが、内部での意義の方がより重要と認識しています」
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
「ハーレーファンも唸る」リーズナブルなカスタムの選択肢に注目…東京モーターサイクルショー2025
【MotoGP】マルク・マルケス、なりふり構わぬ戦略でアメリカズGPスタート中止もぎ取る「自分の戦略に確信があった」
【中国】マツダ新型SUV「EZ-60」まもなく発表か! 斬新「魂動デザイン」&流麗「クーペボディ」採用! “サイドミラーレスカメラ”搭載も期待!? ティーザー映像公開!
神奈川県ブチギレ!?「告訴します」ドリフト対策の道路設備「わずか1日で破壊」被害に…損害多数で監視体制強化へ
海外F1記者の視点|角田裕毅がレッドブルで克服しなければいけないいくつかの問題
【タイ】約400万円! トヨタ新「カローラ“アルティス”」実車公開! めちゃ精悍でカッコイイ「最新セダン」の正体は!? リッター“23.8km”走れる「新モデル」登場!
なぜ撃てない!?「最強戦闘機」の奇天烈なミサイル搭載モードとは 実は大きな意義が
戦艦「大和」が生まれた場所が“空前の防衛拠点”に大変貌!? 整備イメージ明らかに 大型艦が接岸できる岸壁も
四国の「絶対渋滞するよねココ!なポイント」ついに4車線化 逃げ場ナシのノロノロが大変化!? 松山道
難所の峠越えバイパスは「建設可能」 新トンネルで半島スイスイ横断 富山‐石川県境に新ルート
ヒョンデジャパン、新型「インスタ―」先行予約は300台超の7割が上級グレード
スクーターなのに“シフトダウン”ができる!? 新しくなったヤマハ新型「NMAX155 ABS」って何がスゴい? 人気すぎて受注停止 ネットでの反響とは
【安くても大丈夫なのか問題】ヤリスクロスの激安グレード「X」(204万6000円)を買ってもいいのか? 装備をチェックしてみた
条件さえ合えば超お買い得! 高性能なのに激安。メーカーの個性があふれる中古国産EV3選
【最後まで読もう】コンパクトカーより軽自動車のほうがリーズナブルでお得!…いっぽうで、見落としがちな注意点も
【ブランド力も問題】世界初のエンジンも搭載する日産の優等生「エクストレイル」はなぜ売れないのか
【超高級ミニバン】レクサス「LM」購入者の本音。走りに意外な高評価も、価格やエンジンに不満の声
「マツダ6」はなぜ生産終了したのか? ヒットした初代アテンザから最終型までの販売台数から見えてくるその理由とは
車内温度は50℃になることも…春でも危険。子どもの熱中症事故に気をつけろ! どうしたら防げる?
ハイヒールで運転する車に小学生が巻き込まれ…運転時の“靴”で交通違反になる? 事故を回避するたった一つの対策とは
【国内ホンダ初】「アコード」がハンズオフ機能を搭載へ…ファンが「遅すぎる」と漏らす理由とは?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!