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ストリームがMC。超欲張りグルマの最先端!

勝負の分かれ目はテイストの幅?

というわけで今回3年ぶりにマイナーチェンジしたストリームに乗ったわけだが、ぶっちゃけ、トヨタ・ウィッシュとの差はほとんど無いと思う。確かにフルモデルチェンジの時に、ストリームはボディをほぼイチから作り直して、ホンダ得意の低床プラットフォームを採用、走りの性能を格上げした。対するライバル、ウィッシュは基本カローラベースであり、今ひとつスペシャル感が薄かったが、3ヶ月前のフルモデルチェンジの時にプラットフォーム流用のまま走りやボディ全体の質感を上手に引き上げた。個人的にはストリームのより軽い走り味の方が好きだが、大差はない。

では現在、なにが一番違うかというとそのテイストの“幅”である。まず先行したウィッシュは、一部ワイドフェンダーを持つ3ナンバーのエアロ仕様『1.8S』と、2列目をキャプテンシートにし、リアサスをダブルウイッシュボーンにした走りの6人乗り『2.0Z』を用意した。

かたや後出しストリームはどうしたかというと、とうとうオキテ破りの5人乗り2列シート『RST』を用意してきたのだ。今まで「小さくても3列」を売りにしてきたストリームとしては、自らの存在意義を否定するようで「だったらシビックでいいじゃん」という声も聞こえてきそうだが、今や日本向けのシビック・ハッチバックはなく、しかもこの『RST』は軽量化して、足回りを締め上げ、スポーティに振っている。

つまり、「こんなのもありますよ?」というテイストの幅が勝負の分かれ目なのだ。

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