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日産 デイズ 買うべきグレードはハイウェイスターのノンターボ。ライバルN-WGNとの優劣は?

先進運転支援機能「プロパイロット」を軽に初装備

日産「デイズ」は、日産と三菱自動車の合弁会社「NMKV」が開発している軽トールワゴンで、初代は2013年の登場。こちらについては三菱自動車側が開発と生産を担当しました。

現在販売されている2代目のデイズは2019年3月発売で、こちらは三菱自動車ではなく日産側が企画と開発を行い、生産を三菱自動車が行うという方式に変わっています。

ボディデザインは「標準車」とスポーティな「ハイウェイスター」の2系統があり、どちらも全長3395mm×全幅1475mmという軽自動車枠いっぱいの外形寸法は先代と同一ですが、プラットフォーム(車台)は最新世代のものに刷新。それと同時にエンジンルームを縮小させたことで、後席のひざ元スペースは70mm広くなり、荷室長も135mm拡大されています。

搭載エンジンも新開発されたもので、BR06型という660ccの直列3気筒エンジンは自然吸気(ノンターボ)とターボ付きの2種類を用意。

標準車に設定されるエンジンはノンターボのみですが、ハイウェイスターにはノンターボとターボの双方が設定されています。またハイウェイスターのエンジンにはモーターとリチウムイオン電池からなるコンパクトなハイブリッドシステムが組み合わされており、発進時に加速をアシストするなどして効率性を高めてくれます。

デイズは各種の先進運転支援システムが充実しているのも一つの特徴です。

踏み間違い衝突防止アシストや車線逸脱防止支援システム、前方衝突予測警報、標識検知機能などは全車標準装備。そして日産自慢の「プロパイロット」、つまりアダプティブ・クルーズ・コントロールとハンドル支援機能が一体になった先進装備も軽自動車としては初めて、ハイウェイスターの一部グレードに設定しました。

以上のような成り立ちをもつ日産 デイズに乗り込んでみると、まずは内装のデザインセンスの良さと質感の高さに少々驚くはず。「軽自動車のインテリア=安普請でダサい」というのはもはや過去の常識であることが、デイズに乗ってみれば理解できるのではないかと思います。

そして走りも、新しいプラットフォーム&エンジンの恩恵により「ちょっと軽自動車離れしてる」と言いたくなるほどの直進安定性や、カーブを曲がる際などの安心感を有しています。

長距離をひんぱんに走る人や、大人数や大きな荷物などを載せるという人はさておき、「乗る人数は1~3人で、片道数十km以上の遠出はあまりしない」という人であれば、わざわざ1Lや1.5Lクラスの登録車(軽自動車じゃない車)は買わず、軽トールワゴンのデイズで十分なのでは? とすら思ってしまいます。

次のページ>>直接のライバル、ホンダ「N-WGN」と比べてみた

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