デリカミニの価格は180万円からとライバルより高めの設定。購入時の注意点は?
掲載 carview! 文:ピーコックブルー/写真:三菱自動車 93
掲載 carview! 文:ピーコックブルー/写真:三菱自動車 93

2022年11月にティザーサイトが公開されて以来、その特徴的なルックスなどが話題となっていた三菱「デリカミニ」が2023年1月13日に初公開されました。発表の場となった東京オートサロン2023には、参考出品の特別仕様車も展示されていたということもあり、その姿をひと目見ようと多くのユーザーが足を運びました。
デリカミニは、「Reliable & Active Super Height Wagon(頼れるアクティブな軽スーパーハイトワゴン)」をコンセプトにした、新型軽スーパーハイトワゴンです。
三菱では、これまで「eKクロススペース」という軽スーパーハイトワゴンをラインナップしていましたが、1月18日に生産終了を発表していることから、デリカミニは事実上eKクロススペースの後継モデルと考えてよいでしょう。
三菱の誇るオールラウンドミニバンである「デリカ」だけでなく、かつてラインアップされていた三菱の軽四駆、「パジェロミニ」とも親和性のある名を冠した新型軽スーパーハイトワゴンは、どのようなモデルとなるのでしょうか?
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デリカミニ最大の特徴は、その独特のエクステリアデザインです。
フロントフェイスは、三菱のアイデンティティとなっている「ダイナミックシールド」をベースに半円形のLEDポジションランプを内蔵したヘッドライトを組み合わせることで、SUVらしい力強さと愛らしさを両立させています。
また、フロントバンパーとテールゲートガーニッシュに立体的な「DELICA」のロゴをあしらうことで、デリカシリーズの一員であることを強調しています。加えて、グロスブラックに彩られたホイールアーチや、前後バンパーの下部に設けられたプロテクター風の造形も、SUVらしさをうまく表現しています。
さらに、デリカミニに合わせて新開発されたという「アッシュグリーンメタリック」は、アウトドアシーンはもちろん都会でも映えるエクステリアカラーと言えます。

インテリアデザインは、アウトドアでも使いやすい機能的なものとなっています。
650mmの開口幅を確保した後席スライドドアは、足元がフラットになっており乗降性は抜群です。スライドドアは電動であることはもちろん、キックセンサーも装備されているため、荷物で手がふさがっていてもラクに開閉することができます。
撥水生地が採用されたシートは水や汚れに強く、アクティブな趣味での利用に最適です。また、小さな子どもが車内を汚してもお手入れが簡単というメリットもあります。
同様に、ラゲッジルームも簡単に汚れを拭き取ることができる素材を採用しているため、タフな使い方にも十分に対応することができそうです。

デリカミニのパワートレインは、ターボありとターボなし(NA)が設定されており、それぞれに2WDと4WDが用意されています。
さらに、それぞれにベースグレードと上級グレードが設定されているため、計4グレード、8つのバリエーションから選択することになります。
販売店によると、それぞれの価格は下記の通りです。
・G(NA/2WD)・・・180万4000円
・G(NA/4WD)・・・201万5200円
・G Premium(ノンターボ/2WD)・・・198万5500円
・G Premium(ノンターボ/4WD)・・・214万9400円
・T(ターボ/2WD)・・・188万1000円
・T(ターボ/4WD)・・・209万2200円
・T Premium(ターボ/2WD)・・・207万4600円
・T Premium(ターボ/4WD)・・・223万8500円
eKクロススペースと比べて数千円~20万円前後の値上げとなっているだけでなく、競合になると見られるダイハツ「タフト」や「タントファンクロス」、スズキ「ハスラー」や「スペーシアギア」と比べても割高です。
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仮に、最も価格の高い「T Premium」の4WDモデルにオプションをフル装備し、税金や諸費用も加えると、乗り出し価格は300万円近くになる見込みです。これはあくまで一例ですが、デリカミニを検討する際には「軽自動車=安い」という固定観念は捨て去るべきなのかもしれません。
ただ、予算の部分をクリアすれば、デリカミニはこれまでの軽自動車をしのぐ機能や装備を持っているのも事実です。
特に、エクステリアのカスタマイズパーツの豊富さはデリカミニの大きな特徴です。デリカミニでは「アクティブスタイル」と「ワイルドアドベンチャースタイル」という2つの方向性のカスタマイズパッケージが用意されていますが、いずれも既存の軽自動車のイメージを大きく覆すほどの特徴的なデザインに仕立て上げられています。
なかでも、前後のタイヤの後方に取り付けられる「マッドフラップ」は、デリカミニを兄貴分であるデリカD:5を彷彿とさせるスタイルへカスタムできるため、オフロードテイストを高めたいユーザーに人気が出そうです。
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兄貴分である「デリカD:5」は、ミニバンながらクロスカントリー車並みの高い走破性を有する唯一無二の存在であることから、デリカミニも軽自動車離れした高い悪路走破性が与えられるのではという期待の声もありました。
しかし実際は、「ジムニー」などのクロスカントリー車に使われる「ラダーフレーム構造」など、一般的な軽自動車にはない技術や装備が採用されているわけではなく、デリカミニはあくまで“SUVルック”の軽自動車に留まっています。
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そのため、デリカD:5や、かつての「パジェロミニ」のような本格的な悪路走破性能は期待できない点には注意が必要です。
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とはいえ、アウトドアシーンでの利用が想定されているデリカミニは、滑りやすい路面での発進をサポートする「グリップコントロール」や、急な下り坂や滑りやすい路面を下る際に電子制御によって低車速に抑える「ヒルディセントコントロール」を標準装備している点は一般的な軽自動車とは大きく異なる三菱の軽SUVらしい特徴です。

デリカミニの発売は5月頃とアナウンスされていますが、1月13日より販売店での予約受注を開始しています。ただ、すでに納車は8月頃になる可能性もあるため、納期については一定の期間を見込んでおくと良さそうです。
加えて、デリカミニの発売にともないeKクロススペースが生産終了となったことで、三菱のスーパーハイトワゴンはデリカミニのみとなっています。
特徴的なルックスが魅力のデリカミニですが、その一方で、“SUVルック”を好まないユーザーは、ホンダ「N-BOX」やダイハツ「タント」、スズキ「スペーシア」や日産「ルークス」など、ほかのブランドのライバル車を検討することになりそうです。
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