レースなんて誰も見てないじゃん! 大量のビール、お化け屋敷、フェス…ル・マン24hは楽しければ何でもアリなお祭りだった
掲載 更新 carview! 文:工藤 貴宏/写真:工藤 貴宏 7
掲載 更新 carview! 文:工藤 貴宏/写真:工藤 貴宏 7
そうそう、ル・マン24時間レースといえば定番の遊園地だってある。
大観覧車にお化け屋敷、そして水平にぐるぐる回って遠心力に弄ばれるアトラクションなどがあるんだけど、何を隠そう常設ではなく仮設式。あの大観覧車が仮設式なんてちょっと怖いなあ……なんて思わなくもないのは、たぶん日本人特有の心配性のせいだと思う。訪れている人は、みんな楽しそうに乗っていたので。
そんなサルト・サーキットだけど、なんだかんだ言ってもスタートはとても盛り上がる。
軍がヘリで優勝トロフィーを運んできたスタート前のセレモニーも面白かったし、グリッドウォークも信じられないくらいの人の数だった。だけどその後は……言葉を選ばずに言うと「レースなんて誰も見てないじゃん!」という感じ。レースが始まって1時間もすると、明らかにグランドスタンド周辺の観客が少なくなっている。
じゃあ何をやってるのか? メーカーの出展を見に行っている人もいるし、観覧車に乗って楽しんでいる人もいるけれど、驚くほどたくさんいるのが“飲んでる人”。サーキット内は、あちこちにオープンカフェみたいなビアバーがあり、お酒を楽しんでいるのだ。
しかも、飲む場所にレース中継をしているモニターがあればカワイイもので、大爆音のDJブースなんかも普通にある。おいおい、もはやレース関係ないじゃん!
でも「あれ?レースを見に来たんじゃないの?」なんて野暮なことを言ってはいけない。これはお祭り。楽しければ何でもアリなのだ。
そういえば予選日の帰り、シャトルバスに乗ろうとしたら、乗り場脇に夏フェスみたいな巨大なステージがあり、メチャメチャ多くの人(パッと見、数百人レベルどころじゃない)が集まって熱狂しているのを見かけた(時間は夜8時過ぎ)。サーキット内でフェスをやっているんだね……と思ったらそうじゃなかった。24時間レースに付随するイベントのひとつだったのだ。まだ予選日だよ!(ってそこか?)
このフェスは、連日夜まで大盛り上がり。っていうか、決勝レースをやっているときだって大勢の人人人で大盛況。おいみんな? レースを見に来たんじゃないのかい?
突然話は変わるけど、筆者が生まれ育ったのは田舎。だからお祭りになると親戚が家に遊びに来て宴会をするのがごく当たり前だった。なかには家の中で飲んでいるだけの大人もいて、子供心に「お祭り見ないの?」と思ったけれど、今ならその気持ちはわかる。お祭りはただの名目で、みんなで集まって飲んで盛り上がって楽しければそれでいいいのだ。
(次ページに続く)
◎あわせて読みたい:
キッカケは豊田会長の「走ってみない?」。マッチがS耐でレーサーに復帰したワケ【S耐富士24hレース】
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
約10年ぶりに“メイド・イン・イングランド”に!? 新型「ミニ・コンバーチブル」が“ミニの聖地”で生産開始
【クルマら部】「ポルシェ911」クルマ愛クイズ!全4問・解答編
昭和の香り残す街に130台のクラシックカー…青梅宿懐古自動車同窓会2024
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
北米レクサスが販売する3列SUV「TX」は何モノ!? “LBX顔”で実質650万円~…25年モデルに進化
【アルファード/ヴェルファイアはイヤ!】そんな人の選択肢になるかもしれない高級ミニバン「Vクラス」はどんなクルマなのか?
新たな仲間募集、JAFの給水素+給電カー、新型GR86の方向性…S耐最終戦で見えたトヨタと水素の現在地
【SUVだらけでお腹いっぱい】世間に流されず自分らしい車を探し出すための、愛車の「因数分解術」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!