70万円高くてもマツダ3を買うならスカイアクティブXで。スペックは平凡なのに欧州車を凌ぐプレミアムな世界がある
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:マツダ 4
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:マツダ 4
欧州仕様のパワースペックは180ps/6000rpm、224Nm/3000rpm。国内仕様のSKYACTIV-G 2.0が156ps/6000rpm、199Nm/4000rpm、SKYACTIV-D 1.8が116ps/4000rpm、270Nm/1600-2600rpmだから、SKYACTIV-G 2.0と比べるとパワーもトルクも上。SKYACTIV-D 1.8との比較ではトルクこそ及ばないがパワーは5割以上高い。
そうはいっても、SKYACTIV-Xは決してスポーツエンジンではない。たとえばゴルフGTIの2Lターボ(230ps/350Nm)と比べるとスペック的にも、サウンドを含めたフィーリング的にも大人しめだ。スポーツ性を期待して購入すると、ちょっと違うかな? となる可能性が高いことは留意しておいたほうがいい。
一方、燃費もWLTPモードで6.3L/100km、新NEDCモードで5.3L/100kmと、常識的なレベルに収まっている。そう、世界中の技術者が夢見た究極の内燃機関ではあるものの、飛び抜けて速いわけでもなく、かといって飛び抜けて燃費がいいわけでもない。ここが商品として眺めたときのSKYACTIV-Xの難しいところだ。
アウトバーンと一般道を使った今回の試乗コースでの燃費データを示すと、同じマツダ3の6速MTで、SKYACTIV-G 2.0が16.4km/L、SKYACTIV-Xが19.2km/Lと、17%の向上をみた。エンジン開発に携わるエンジニアであれば、よりパワフルなエンジンで17%も向上したのはさすがSPCCIだ! と賞賛するだろう。しかし20km/L超えのハイブリッド車を見慣れた日本のユーザーにしてみれば、たった17%? となる可能性も高い。
そこでキーになるのが価格だ。「SKYACTIV-XのコストはSKYACTIV-DとSKYACTIV-Gの中間ぐらい」というコメントを受け、プロトタイプのレポートではSKYACTIV-G 2.0の20万円増しと予測した。Mハイブリッド、スーパーチャージャー、筒内圧センサーといった高価なパーツを使っているのにホントかなぁという疑念もあったが、マツダがそういうのだからそうなのだろうと思っていたのだが、蓋を開けてみるとSKYACTIV-Gの70万円増し。予想外という想いと、やっぱりねという想いが交錯した。音対策にかなりのコストをかけた結果だとしても、あと20~30万円安ければ説得力はかなり増したと思う。
とはいえ、もし僕がマツダ3を買うとしたら、それでもSKYACTIV-Xを選ぶ。その理由は次のページで。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
ライダーが安心して「操る楽しさ」を味わえる! 速さも完成度も一級品 新車で購入可能なホンダの“大型スポーツバイク”3選
撥水タイプは混ぜるな危険? 高機能ウォッシャー液の選び方と注意点~Weeklyメンテナンス~
【脱ハスラーの兄貴分】スズキ・クロスビーがビッグマイナーチェンジ!コンパクトSUVの有力選択肢に
【新基準原付】女性ライダーがクロスカブ110Liteに試乗!クロスカブ50と比較して乗りやすいのはどっち?
ニュルブルクリンク仕込みの安定感!STIのコンプリートカー「S210」はスペック値より“真の速さ”を優先
これが2026年のF1だ! 最新版の”未来予想図”公開。複雑だった用語も整理……さて、コース上でどんなバトルが繰り広げられるか?
日産の稼ぎ頭! ミニバン「セレナ」顔面チェンジで高級感アップ!? 最近の車中泊ブームにも対応
「7歳が最多」ってマジかよ…子どもの飛び出し事故を防ぐために運転者が知るべきこと
“16年ぶりに全面刷新”の日産「新型エルグランド」実車展示に大反響! 「組子顔」&1.5L「直3エンジン」搭載! ユーザーからは「ギラギラしすぎていなくて上品」「ミニバン界の皇帝にふさわしい風格」の声
ロレックス、パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、カルティエ、シャネルほか──高木教雄×広田雅将「時計における定番とは?」
eve autonomyの無人搬送システム、ロジコネットの危険物工場に導入…化学品物流の安全性向上へ
「これは革新的」「デッドスペースにピッタリとハマる」簡単装着で効果抜群! スタイリッシュで見た目もイイ感じのカーグッズを紹介
先行開発から10年、レース挑戦から5年で到達した「水素が当たり前の光景」。なぜTGRは“超電導”という未知の世界に挑むのか
改良後すぐ受注停止の「ノア/ヴォクシー」…現在は「ノアのガソリン車」のみ。買えない現状にユーザーは“お怒りモード”?
絶好調すぎて受注停止の「ヤリスクロス」。26年2月の改良では10.5インチディスプレイ採用で10万円ほど値上げ【販売店情報】
【軽なのに300万円超え…なぜ売れる?】デリカミニ上級グレードが「普通車ユーザー」に刺さる本当の理由
【誤解】トランプ大統領が「小型車の生産承認」を指示。それでも“軽自動車”の米国進出あり得ないと言える訳
【EVなんてまだ早い?】そう思う人向けに「ぜんぜん売れてない電気自動車」の意外と悪くない日常メリットを拾ってみた
車高は低くても価格が高すぎ!? 「RS」投入で「ヴェゼル」の販売が好調…装備内容を考えれば「納得」の声
【V10「LFA」超えの可能性?】新型「GR GT」の4.0L V8が“トヨタ最高傑作”と噂される理由。EV時代でもV8を捨てなかった背景に迫る
【実際どうなの?】日本カー・オブ・ザ・イヤーで2位獲得! 新型「プレリュード」購入者のリアルな声
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!